コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

クレーブの奥方 クレーブのおくがた La Princesse de Clèves

5件 の用語解説(クレーブの奥方の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クレーブの奥方
クレーブのおくがた
La Princesse de Clèves

フランスの女流作家ラファイエット夫人中編小説。 1678年刊。舞台は 16世紀バロア王朝の華麗な宮廷生活である。若く気高く美しい貴公子ヌムール公爵に真剣な恋を打明けられたクレーブ公爵夫人シャルトルは,この青年に心を奪われていきながら,貞淑の念強く,その愛をついに受入れないまま,夫の死後は修道院に隠棲して一生を終る。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

クレーブのおくがた【クレーブの奥方】

《原題、〈フランスLa Princesse de Clèvesラファイエットの小説。1678年、匿名で刊行。アンリ2世の治世の宮廷を舞台に、貞淑な人妻が美貌の青年公爵に愛され悩む姿を描く。フランス心理小説の先駆的作品。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

クレーブの奥方【クレーブのおくがた】

ラファイエット夫人の小説。1678年作。クレーブ公爵夫人は道ならぬ恋に悩むが,これを打ち明けられた公爵は嫉妬(しっと)のあまり死んでしまい,彼女は修道院に入る。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

クレーブのおくがた【クレーブの奥方 La princesse de Clèves】

フランスの作家ラファイエット夫人の中編小説。無署名で1678年刊。1558年前後のフランス宮廷の史実を背景とする記録風の結構だが,主題はクレーブ大公夫人の恋。母親シャルトル夫人から宮廷の色事への警戒心を教えこまれていたクレーブ夫人は,夫への敬愛とはまったく異質なヌムール公に対する激しい恋に身をさいなむ。宮廷の花形ヌムール公の人目を忍ぶ求愛にゆらぐ心を支えようと,夫に告白して助力を乞うが,夫はその衝撃が原因となって死ぬ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クレーブの奥方
くれーぶのおくがた
La Princesse de Clves

フランスの作家ラファイエット夫人の小説。匿名で1678年刊。創作には友人の協力があったともされる。1558年前後のフランス宮廷の史実を背景とする記録風の結構だが、主題はクレーブ公夫人の恋。母親から婦徳を教えられて育ち宮廷に出仕したクレーブ夫人は、夫への敬愛とはまったく異質の激しい恋をヌムール公に対して抱く自分にうろたえ苦しむ。心の支えを求めてついには夫に告白して助力を乞(こ)うが、夫はその衝撃が原因となって死ぬ。夫人は亡き夫への貞節と情熱に対する懐疑からヌムール公の求愛を退けて隠棲(いんせい)する。宮廷という華麗な閉鎖社会の視線のなかで追い詰められる夫人の理性と情念の葛藤(かっとう)をまさぐり出す心理描写に秀でる。冗長な大作の多い同時代の小説のなかで際だった緊密な展開と相まって、フランス古典主義の代表的散文作品、近代フランス心理小説の最初の傑作として長く影響を及ぼした。[二宮フサ]
『生島遼一訳『クレーヴの奥方』(岩波文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のクレーブの奥方の言及

【小説】より

…当時は中世ロマンスの残存のほかに,古代ロマンスの復活によって牧歌的田園や古代の英雄をテーマとした長編ロマンスが流行したので,反ロマンスが17世紀の多くの小説の主題となった。ラ・ファイエット夫人の《クレーブの奥方》は,ロマンスの感傷的恋愛賛美に対して,現実の知的な人間がいかに恋愛に対処するかを描き,精緻(せいち)な心理分析によってフランス心理小説の源流となった。18世紀において小説の発展を主導したのはイギリスであり,市民階級の生活の物語としての写実的小説が出現した。…

※「クレーブの奥方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

クレーブの奥方の関連キーワードセビニェ夫人ラファイエット夫人ラファイエットアンドゥイエットファイアスターターRAPHAIEランゴリアーズトラファイトラ・ファイエット《ラファイエット飛行隊》

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone