コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

クワキウトル Kwakiutl

3件 の用語解説(クワキウトルの意味・用語解説を検索)

大辞林 第三版の解説

クワキウトル【Kwakiutl】

北アメリカ北西部沿岸に居住するネーティブ-アメリカンの一民族。漁労・狩猟を経済基盤として、階層社会を形成。社会的地位を誇示するポトラッチで有名。

出典|三省堂
大辞林 第三版について | 情報

百科事典マイペディアの解説

クワキウトル

アメリカ・インディアンの一つ。カナダのブリティッシュ・コロンビアおよびバンクーバー島周辺に住み,漁猟を生業とする。序列化された社会組織が発達。ポトラッチ儀礼がみられ,R.ベネディクトおよびボアズの研究で著名。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クワキウトル
くわきうとる
Kwakiutl

カナダ、太平洋岸のバンクーバー島付近に住む先住民集団(アメリカインディアン)。言語はワカシャン語族に属し、近縁の方言を話す約20の地縁集団の総称。各集団は通婚、交易を通して密接な関係を保っていたが、政治的に統一されてはいなかった。居住域はサケをはじめとする豊富な海産物に恵まれていたため、経済的余剰を生み出すことが可能であり、採集狩猟経済を基盤としながらも階層社会を形成していた。各集団は儀礼的な威信によってその地位が定まっており、集団内においてもそれを構成する出自集団の地位が決まっていた。出自集団はそれぞれ特別な狩場や漁場の使用権をもち、冬には供宴において余剰を贈与あるいは交換した。供宴の主催者は自らの富を誇示するために財産を破壊することもあったが、このような贈与や財産破壊は、主催者およびその出自集団がそれまでに相続した威信を確認、強化した。贈与を受けた者はかならず返礼しなければならず、この贈与・破壊競争をポトラッチとよぶ。社会の階層秩序を支えていたポトラッチも、ヨーロッパの製品が流入するとともに自己破壊的な大浪費競争となり、カナダ政府は1885年にポトラッチを禁止した。1951年まで続いた禁止の結果、社会構造の崩壊を招いた。人口も激減し、木彫などの伝統工芸は残っているものの、独自の文化を急速に失い、カナダ社会に吸収されつつある。しかし、一方復活したポトラッチと供宴を核にした文化復興の動きもある。[木村秀雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

稀勢の里寛

1986- 平成時代の力士。昭和61年7月3日生まれ。中学卒で鳴戸部屋に入門し,平成14年3月初土俵。16年5月新十両,同年11月には18歳4ヵ月で新入幕をはたす。18年7月新三役小結,21年3月新関...

続きを読む

コトバンク for iPhone