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グイッチャルディーニ Francesco Guicciardini

大辞林 第三版の解説

グイッチャルディーニ【Francesco Guicciardini】

1483~1540) イタリア-ルネサンス期の歴史家・政治家。客観的歴史叙述による「イタリア史」により、マキャベリを批判。

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世界大百科事典 第2版の解説

グイッチャルディーニ【Francesco Guicciardini】

1483‐1540
イタリアフィレンツェの名門に生まれた法律家,政治家,歴史家。その一生は,メディチ家を中心としてめまぐるしく変わった,当時の政情によって彩られている。1494年のメディチ家追放後の共和政下にあって,彼は体制に批判的なグループの後押しで政界に登場した。その政治的立場は,一方で民衆支配の過激化に反対しつつ,他方で絶対君主化を求めるメディチ家に抗して,名門貴族の指導する共和政を擁護するものであった。したがって彼は民衆の支配およびメディチ家の支配に対して一貫して抵抗し続けることになる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グイッチャルディーニ
ぐいっちゃるでぃーに
Franceso Guicciardini
(1483―1540)

ルネサンス末期のフィレンツェの政治家、政治思想家、歴史家。名門の貴族の家に生まれ、外交官や行政官として主としてメディチ家の2人の教皇、レオ10世とクレメンス7世に仕えた。そして政治活動のかたわら『フィレンツェ史』(1509)、『フィレンツェ政体論』(1526)などを執筆した。晩年にはメディチ家のコジモ1世によって政界から退けられ、失意のうちに大著『イタリア史』(1537~1540)の完成に打ち込んだといわれる。彼の作品のなかでもっとも有名なのは『回想録(リコルディ)』であり、そこには人間や政治についての鋭い考察が数多くみられる。政治的には貴族の政治的役割を強調して民主制を抑制する立場をとり、また主としてイタリア各国の同盟によってイタリアへの外国の干渉を防ごうとした。畏友(いゆう)マキャベッリが現状変革のためにさまざまな方策を示したのに比べて、彼は全体として保守的であった。[佐々木毅]
『末吉孝州・川本英明訳『イタリア史』全7冊(2001~2007・太陽出版) ▽末吉孝州訳『フィレンツェ史』新装版(2006・太陽出版)』

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