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グリセリン グリセリンglycerin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グリセリン
glycerin

トリオキシプロパン,グリセロールリスリンともいう。化学式 CH2(OH)CH(OH)CH2OH 。三価アルコールで,脂肪酸エステルを形成した形で,石鹸製造の際の副産物である廃液から製造されていたが,近年,プロピレンの塩素化によって得られる塩化アリルからアリルアルコールグリセリンモノクロロヒドリンを経て安価に製造されるようになった。甘味のある無色粘稠な液体。吸湿性,融点 20℃,沸点 290℃ (分解) 。水,エチルアルコールに溶ける。エーテルに難溶,ベンゼンに不溶。塩素酸カリウムのような強酸化剤と反応して爆発する。ニトログリセリン (爆薬) の製造原料。医薬品として浣腸剤に,湿潤剤,粘滑剤として皮膚に外用する。たばこや化粧品の添加剤,グリプタル樹脂原料などに広く使われる。

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デジタル大辞泉の解説

グリセリン(glycerin)

三価アルコールの一。無色で甘味を有し、吸湿性をもつ粘りけのある液体。油脂の構成成分。医薬・化粧品・爆薬原料などに利用。グリセロール

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百科事典マイペディアの解説

グリセリン

1,2,3−プロパントリオール,グリセロールとも。代表的な3価のアルコール。融点17.8℃,沸点290℃(分解)。無色で粘度・吸湿性が高く,甘味がある。水,エタノールに易溶。
→関連項目不凍液

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世界大百科事典 第2版の解説

グリセリン【glycerine】

1,2,3‐プロパントリオール,グリセロールglycerolともいう。代表的な3価のアルコール。無色透明,粘度の高い,吸湿性の液体で,甘味がある。グリセリンの名はギリシア語のglykys(甘い)に由来する。油脂(脂肪酸グリセリド)の成分として広く自然界に存在する。1779年K.W.シェーレによってオリーブ油加水分解産物中から発見された。融点17.9℃,沸点290℃(760mmHg),154℃(5mmHg)。

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大辞林 第三版の解説

グリセリン【glycerin】

油脂の加水分解によって、脂肪酸とともに得られる無色透明で甘みと粘り気のある液体。工業的にはプロピレンから合成。三価アルコールで水、エタノールに可溶。化学式 C3H8O3 医薬品・爆薬・化粧料・潤滑剤など広く用いられる。グリセロール。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グリセリン
ぐりせりん
glycerin

別名グリセロール。無色透明の粘性の液で、においはなく、甘い。日本薬局方にはグリセリンと濃グリセリンが収載されている。50%水溶液が便秘の治療に浣腸(かんちょう)用として用いられるほか、坐薬(ざやく)の基剤中に配合される。保湿性、粘滑性を有するので、皮膚や粘膜の保護、軟化の目的で軟膏(なんこう)、クリーム、化粧水など塗布剤の原料として繁用されている。また注射用として脳浮腫(ふしゅ)の治療、眼圧、脳脊髄(せきずい)圧を下げるのに点滴静脈注射として用いられる。日本薬局方製剤には、皮膚のひび、あかぎれなどにあれ止めとして用いられるグリセリンカリ液、殺菌・消毒剤として塗布する複方ヨード・グリセリン、歯科用ヨード・グリセリンのほか、フェノール・亜鉛華リニメント、歯科用トリオジンクパスタに配合されている。[幸保文治]
『エリック・ユンガーマン、ノーマン・O・V・ソンタグ編、中野善郎監訳『グリセリンの科学 香粧品のかぎを握る』(1995・フレグランスジャーナル社) ▽黒崎富裕・八木和久著『油脂化学入門――基礎から応用まで』(1995・産業図書)』

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