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グリマルディ人 グリマルディじんGrimaldi man

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グリマルディ人
グリマルディじん
Grimaldi man

イタリアのグリマルディ洞窟から発見されたクロマニヨン型の後期更新世人骨群のなかで,特に 1901年に発見された老女と少年の骨をいう。背はやや低く 160cm足らずであるが,鼻が広く,顎が突出しており,四肢,特に下腿や前腕が長いなど,ニグロイドに似た特徴をもつ。クロマニヨン人と同時代のオーリニャック文化をもち,現生人類と同じ新人類の初期のものと考えられる。

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百科事典マイペディアの解説

グリマルディ人【グリマルディじん】

フランス国境に近いイタリアのグリマルディGrimaldi洞窟内で発見された第四紀上部洪積世,後期旧石器時代の化石現世人類。1872年初出土以降十数体を越える人骨が発見されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

グリマルディじん【グリマルディ人 Grimaldi man】

イタリア西部のグリマルディ洞窟遺跡発見の化石人類。同遺跡では4洞窟から10体以上の人骨が発見されたが,そのうちのアンファン洞窟では,その上層から子ども2人と老年女性,それより下層から成人男性,最下層からは同時埋葬された老年女性と15~17歳の青年が発見されている。上層・中層の人骨は,クロマニョン人に似ているのにたいし,最下層の2体には現在のニグロに類似する特徴が認められるところから,これをグリマルディ人種などと呼び,クロマニョン人と区別している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グリマルディ人
ぐりまるでぃじん
Grimaldi man

新人段階の化石人類。フランス国境に近い、地中海に面したイタリア領内のグリマルディ遺跡から1901年に出土。同遺跡の四つの洞穴から多数のクロマニョン人骨が後期旧石器を伴って発見されていたが、そのなかの一つグロッテ・デザンファン(小児洞)とよばれる洞穴から、クロマニョン人骨とは形態の異なる2個体の人骨が出土した。これらは青年男子と成人女子のもので、ともに突顎(とつがく)が強く、鼻や顔面が幅広く、著しい長頭であることから、今日の黒人に似ているとされ、ネグロイド型、もしくはグリマルディ人種とよばれた。当時、このような人類がヨーロッパ大陸にクロマニョン人と共存したことに関心が抱かれたが、今日では、頭骨破片を組み立てる際の失敗による誤認と考えられている。[香原志勢]

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世界大百科事典内のグリマルディ人の言及

【旧人】より

…この学説には次のような根拠がある。ともに化石のホモ・サピエンスであるグリマルディ人とコーム・カペル人(フランス,モンフェラン出土)の発掘状況を例にとると,両人骨が埋葬されていたオーリニャック文化層とその下のネアンデルタール人が残したムスティエ文化層とは1mにも満たない薄い堆積層で分離されているだけであった。この薄い層が堆積するのに要したと思われる比較的短い年代の間にネアンデルタール人類がホモ・サピエンスに変化したと考えるには両人類間の形態差はあまりにも大きすぎ,したがって両人類の連続性は考えにくいというのである。…

※「グリマルディ人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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