グループホーム(英語表記)group home

デジタル大辞泉 「グループホーム」の意味・読み・例文・類語

グループ‐ホーム(group home)

介護保険制度において、数人の認知症高齢者が共同住居に住み、職員とともに日常の家事を行うことで症状進行を遅らせ、家庭介護の負担を軽くする施設。平成12年(2000)の介護保険導入後、認知症対応型の施設が急速に増えた。もともとは、認知症高齢者に限らず、知的障害者や精神障害者等の人々が、専門スタッフなどの援助を受けながら一般の住宅で生活する施設形態をいった。認知症グループホーム。GH
知的障害精神障害あるいは重度身体障害がある人を対象に、障害者総合支援法に基づいて、主として夜間に、相談・入浴排泄・食事の介護などの日常生活上の援助(共同生活援助)を行う共同生活住居。障害者グループホーム。GH。

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精選版 日本国語大辞典 「グループホーム」の意味・読み・例文・類語

グループ‐ホーム

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] group home ) 知的障害のある人が数人集まり、同居もしくは近くに居住する世話人の助けを借りつつ、自立して共同生活をすること。また、その家。

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百科事典マイペディア 「グループホーム」の意味・わかりやすい解説

グループホーム

少数の障害者が住宅で共同生活をすると同時に,同居または近くに居住する世話人が援助する精神障害者の地域援助事業。1993年から精神障害者にも同様な事業が認められ,一定要件を満たすものについては国からの助成も行われるようになった。最近,認知症痴呆性)老人の介護にも有効であるとして,認知症(痴呆性)老人対策の一環にこの事業を加える動きがみられる。1999年現在,全国で約1600ヵ所のグループホームがある。

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知恵蔵 「グループホーム」の解説

グループホーム

認知症の高齢者が少人数で介護スタッフと共に共同生活を行う住宅。ゆったりとした環境で共同生活をすることで、認知症に伴う行動障害が和らぐとされ、北欧で始まり、日本でも宅老所という形で行われていたが、介護保険で「認知症対応型共同生活介護」としてサービスの対象となった。その基準では、1つのグループホームは定員5人から9人まで。利用者の居室は原則として個室で、共用部分として食堂や居間を設ける。日中は利用者3人に対し職員1人を配置する。

(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)

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