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ケンソル ケンソルcensor

翻訳|censor

3件 の用語解説(ケンソルの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケンソル
ケンソル
censor

古代ローマの官職。監察官と訳される。前 443年頃に創始された官職で,本来市民の戸口と財産の登録を司り,戸口総監と呼ばれたが,のちに権限が拡大され,元老院議員の名簿の監査,風紀監察,さらに財産への税の査定,道徳的違反者の公権剥奪,5年毎の人口調査の際の清浄の儀式をも司った。

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世界大百科事典 第2版の解説

ケンソル【censor】

古代ローマの公職者の一つ。戸口総監,検察官などと訳す。市民および家族,財産の市民原簿登録のため4年(後に5年)ごとに2名が民会で選挙され,1年半の任期中,常に共同で執務した。市民登録のほか,財政的任務も帯びたが,特に市民資格判定権を市民や公職者の非行追及,元老院議員任免へ拡張し,前3,前2世紀に絶大な権威を持った。帝政期には権限の多くが元首に帰して有名無実化し,前84年,元首ドミティアヌスが終身ケンソルを名乗るに至った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケンソル
けんそる
censorラテン語

古代ローマの官職名。5年ごとに選ばれる18か月任期の役人で、全市民の戸口・財産調査(ケンスス)のほか、騎兵査閲を行い、元老院議員の私的道徳まで問題にしてその適・不適の審査を行ったので、もっとも権威ある官職と考えられたが、インペリウム(命令権)はもたなかった。共和政中期から末期までの時期にこの官職につく者の政治的発言力はもっとも強大であったが、帝政期に入ると1世紀の間に皇帝がしだいに自らケンソルの仕事を行うに至った。[弓削 達]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のケンソルの言及

【コンスル】より

…このような候補者たり得る特定少数の平民はやがて有力貴族と結び,寡頭支配を実現する。他方,前443年からケンソルが市民登録,前367年からプラエトルが裁判を担当し,両権限は事実上コンスルの手を離れた。前2世紀にプロウォカティオ(民会裁判請求)の拡大,公職就任資格の確定等,実質的制約が加わるが,総じてコンスルは優位を保ち,前1世紀の動乱の間,実力者の国制無視のために権威を失墜した。…

【ローマ】より

…前366年にはプラエトル(法務官)という新しい政務官が設置されたが,平民は前337年これへの就任も許された。また前351年にはケンソル(戸口調査官)に就任を許されていた。 このように身分闘争において貴族が譲歩し続けたのは,この時期の近隣諸種族との戦争のゆえであった。…

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