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ケンドラー Kändler, Johann Joachim

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケンドラー
Kändler, Johann Joachim

[生]1706. フィッシュバハ
[没]1775.5.18. マイセン
ドイツの工芸家。宮廷彫刻家 B.トーメの弟子。ドレスデン宮殿の装飾に従事しアウグスト2世に認められた。 1733年マイセン王立磁器工場の磁器彫刻の首席原型作者,40年には美術総監となり,マイセン磁器の発展に尽した。主要作品は多くの磁製ロココ彫刻,ドレスデンの日本宮殿のための動物像や東洋人の胸像など。

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百科事典マイペディアの解説

ケンドラー

ドイツの磁器の原型製作者。彫刻家ベンヤミン・トーメの弟子となり,ドレスデン宮殿内の装飾彫刻でアウグスト2世に認められ,1731年マイセン磁器の原型製作者に任命された。

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世界大百科事典 第2版の解説

ケンドラー【Johann Joachim Kändler】

1706‐75
ドイツのマイセン磁器最大の陶彫家。ドレスデンに近いフッシュバハに牧師の子として生まれ,1723年ころにドレスデンの宮廷彫刻家B.トーメのもとで彫刻の修業を重ね,30年ころ独立。翌年アウグスト2世の命により王立マイセン窯の陶彫家となった。彼は先輩キルヒナーをしのぐ技量を発揮し,キルヒナーの去ったあと同工房の首席陶彫家となり,王の〈日本宮〉を飾るために白磁の大きな動物や鳥を多数制作した。その若干がドレスデンのツウィンガー陶磁博物館に陳列されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケンドラー
けんどらー
Johann Joachim Kndler
(1706―1775)

ドイツの陶工。ザクセンのフィッシュバッハ生まれ。1733年にマイセン窯に招かれ、以後、死に至るまで同窯の原型製作者(モデルマイスター)として活躍、マイセンの名声を高めるのに大きく貢献した。とくに、スワン・サービスとよばれる白地に多彩を施した豪華なディナー・セット、またイタリア喜劇の登場人物をモチーフとした磁器の小像群は、当時のロココ趣味を反映した秀作で、近世の陶磁史に大きな影響を与えた。ザクセン侯アウグスト3世の計画した「日本宮殿」のために多くの等身大の動物像も手がけたが、オリジナルの状態では現存していない。また同王の巨大な磁製騎馬像も、長い年月を費やしながら未完に終わった。[友部 直]

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