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ゲオルギウス ゲオルギウスGeorgius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゲオルギウス
Georgius

[生]270頃.カッパドキア
[没]303頃.ディオスポリス
ローマの軍人,14救難聖人の一人。ディオクレチアヌス帝の迫害で殉教。中世 (12世紀) 以降,悪竜を退治した伝説上の勇士としても有名。イギリスで特に親しまれ,オックスフォード教会会議 (1222) 後,イギリスの守護聖人。祝日は4月 23日。

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世界大百科事典 第2版の解説

ゲオルギウス【Georgius】

3~4世紀ごろのカッパドキアの伝説的聖人。ローマ帝国の軍人で,偶像崇拝を拒否したため,さまざまな拷問の末,殉教。馬で東方リュディアを旅行中,その地の王女が悪竜への犠牲に選ばれ,水辺につながれているのを発見し,馬上より槍と剣で竜を倒し王女を救ったという伝説がある。キリスト教徒にとって,竜は異教を,王女はキリスト教会を意味し,彼は悪に打ち勝つ正義の象徴と考えられた。その崇敬は東方で生まれ,パレスティナコプトなどに長くとどまったが,12世紀までに西欧にも入った。

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大辞林 第三版の解説

ゲオルギウス【Georgius】

270頃~303頃) 古代ローマの軍人。イングランドの守護聖人。ディオクレティアヌス帝の迫害にあい殉教。悪竜を退治して王女を救い、その国をキリスト教に改宗させたという伝説がある。セント-ジョージ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゲオルギウス
げおるぎうす
Georgius
(270?―303?)

古代ローマの青年将校、聖人。303年ごろディオクレティアヌス帝の命令に反して信仰を捨てなかったため、パレスチナのディオスポリスで斬首(ざんしゅ)され殉教した。彼に対する尊崇は4世紀、東方から西方にかけて広がり、ギリシア神話のペルセウスの怪物退治と結び付けられ、多くの英雄的行為が伝えられている。12世紀には、悪竜を退治して王の娘を救い、その国をキリスト教に改宗させたという伝説が生じた。これは東方正教会のイコンの画材に多く取り上げられた。イギリスでとくに親しまれ、オックスフォード教会会議(1222)後、イングランドの守護聖人となった。東方正教会では兵士の守護聖人として崇(あが)められている。ロシア人は彼らの軍隊、兵器廠(しょう)の守護者とした。[田口貞夫]

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世界大百科事典内のゲオルギウスの言及

【マルガレテ】より

…これらの理由で,安産の守護聖人とされる。伝説から,ゲオルギウスに助けられた王女と同一視されることもある。中世以来よく美術に表され,持物は,伝説にちなんだ十字架,たいまつ,くし,剣,その名が意味する真珠など。…

【竜】より

…〈播かれた者〉の意)が出現したという。さらに《黄金伝説》には有名なゲオルギウスの竜退治が語られる。ゲルマンの叙事詩《ニーベルンゲンの歌》に登場する英雄ジークフリートも竜を殺す。…

※「ゲオルギウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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