コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ゲシュタルト要因 ゲシュタルトよういんGestalt factors

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゲシュタルト要因
ゲシュタルトよういん
Gestalt factors

心理学用語。ゲシュタルト (形態) をつくる要因ないし化をいう。まとまりまたは全体の知覚体験を生じさせる条件のこと。多数刺激が与えられている場,われわれの体験する知覚内容は,一般にそれら刺激にひとつひとつ対応した個々ばらばらなものではなく,相互に関連をもち,互いに分離しながらもなんらかのまとまりをもつ。このような知覚経験の分離 (分節) とまとまり (群化) を規定する要因のこと。ゲシュタルト心理学の創始者の一人,M.ウェルトハイマーにより,点,線などの簡単な図形を用い,おもに視知覚の領域で確定された。 (1) 近接の要因 (他の条件が一定ならば近い距離のものがまとまって見える──I) ,(2) 類同の要因 (他の条件が一定ならば類似のものがまとまって見える──II) ,(3) 閉合の要因 (互いに閉じ合うものはまとまる傾向がある──III。 ac:bd より ab:cd にまとりまやすい) ,(4) よい連続の要因 (よりなめらかな経過を示すものがまとまりやすい──IV。 ab:cd より ad:bc にまとまりやすい) ,(5) よい形の要因 (単純,規則的,対称的な形になるようにまとまる傾向がある──V。3つの閉じられた部分としてより円と正方形が重なったものとして見る) のほか,共通運命の要因,客観的調整の要因,経験の要因などがあげられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

大辞林 第三版の解説

ゲシュタルトよういん【ゲシュタルト要因】

〘心〙 多数の刺激が存在するとき、それらは個々に知覚されるのではなく、より大きな範囲の、いくつかの群として知覚される傾向がある。そのまとまりを決定するものをいい、主要なものに類似・近接・閉合などがある。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

ゲシュタルト要因の関連キーワードプレグナンツの法則高木 貞二範囲

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android