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コッセル こっせるAlbrecht Kossel

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コッセル(Albrecht Kossel)
こっせる
Albrecht Kossel
(1853―1927)

ドイツの生理化学者。ロストックに生まれる。ストラスブール大学医学部に入り、生理化学の開拓者ホッペ・ザイラーに学ぶ。1877年にその助手となり、1881年、生理化学および衛生学の私講師となる。1883年、デュ・ボア・レイモンに招かれてベルリン大学生理学部門化学部主任となり、1895年にはマールブルク大学衛生学教授、1901年にドイツの生理化学者キューネWilhelm Friedrich Khne(1837―1900)の後を継いでハイデルベルク大学教授を務めた。さらに1923年、彼のために設けられたハイデルベルク・タンパク質研究所の所長となった。
 細胞とくに核の化学的研究の先駆をなし、細胞核中には核酸とともにタンパク質のプロタミンおよびヒストンが存在することを明らかにした。これらの研究は著書『プロタミンとヒストン』(全2巻、1927~1929)にまとめられた。プロタミンは、同じくホッペ・ザイラー門下で先輩のミーシェルJohann Friedrich Miescher(1844―1895)が1874年にサケの精子中に発見しながら、この物質が何であるかを解明できないまま死去したものである。ヒストンは、コッセル自身が1884年にガチョウの赤血球核中に発見し分離、命名した。彼はヒストン中に、これまで知られていなかったヒスチジンを発見してもいる。
 核酸についての研究も行い、その構成成分のアデニンを発見、また門下のノイマンAlbert Neumannとともにシトシンおよびチミンを分離した。1910年、核酸、タンパク質の研究によりノーベル医学生理学賞を得た。[道家達將]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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