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コッセル Kossel, Albrecht

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コッセル
Kossel, Albrecht

[生]1853.9.16. ロストック
[没]1927.7.5. ハイデルベルク
ドイツの生化学者。シュトラスブルク大学で,E.ホッペ=ザイラーのもとで生理化学を学び,卒業 (1878) 後も母校で研究を続けた。マールブルク大学教授 (1895) を経て,ハイデルベルク大学教授 (1901) ,蛋白質研究所所長 (1923) 。細胞,核,蛋白質を研究し,アデニン (1885) ,チミン (1894) の発見や,プロタミンについての優れた業績がある。 1910年に細胞化学の研究によってノーベル生理学・医学賞を授与された。

コッセル
Kossel, Walther (Ludwig Julius Daschen Heinrich)

[生]1888.1.4. ベルリン
[没]1956.5.22. カッセル
ドイツの物理学者。父は生化学者 A.コッセル。ハイデルベルク大学で P.レーナルトに物理学を学ぶ。 1911年学位取得後,ミュンヘン大学,ミュンヘン工科大学で研究に従事。同大学私講師 (1920) を経て翌年キール大学理論物理学教授兼理論物理学研究所所長。ダンチヒ工科大学実験物理学教授 (32) 。テュービンゲン大学教授 (47) 。X線放射機構に関する量子論的考察と,それに基づいた原子構造の理論,とりわけボーアの原子模型の発展と精密化,原子価理論が知られるほか,単結晶の固有二次X線によって生じる回折像 (コッセル像) の発見と,それを利用した結晶構造解析にも貢献した。

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百科事典マイペディアの解説

コッセル

ドイツの生化学者。シュトラスブルク大学卒。のちマールブルク大学教授を経て,ハイデルベルク大学教授。核酸やタンパク質,特に魚の精子のプロタミンを生理化学的に研究し,1910年にノーベル生理医学賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

コッセル【Walther Kossel】

1888‐1956
ドイツの原子物理学者。核タンパク質の研究で1910年ノーベル生理・医学賞を受賞した生化学者Albrecht Kossel(1853‐1927)の子。11年ハイデルベルク大学で学位取得後,ミュンヘン大学でA.J.ゾンマーフェルトのもとに学び,13年ミュンヘン工科大学に就職,21年以後キール,ダンチヒ,チュービンゲン各大学の教授を歴任。N.ボーアの量子論を発展させてX線スペクトルの放出機構を論じ,原子内電子配置による原子価理論を最初に提出し(1916),化学結合を説明した。

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大辞林 第三版の解説

コッセル【Albrecht Kossel】

1853~1927) ドイツの生化学者。核酸の化学組成とタンパク質の構成に関する研究が有名。

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世界大百科事典内のコッセルの言及

【原子価】より

…たとえばNaとClはともに1価であり,Mg2+,Ca2+,Ba2+などはいずれも2価である。 原子価についての理論を初めて提出したのはW.コッセル(1916)である。彼は希ガスに反応性がないことに注目し,原子の最外殻が電子で満たされた電子配置の状態が最も安定であると考えた。…

※「コッセル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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