世界大百科事典 第2版「コミューン都市」の解説 コミューンとし【コミューン都市 villes de commune】 主として北フランスに分布し,住民が結成した〈コミューン〉という宣誓共同体の運動の結果,領主・国王から〈コミューン証書〉を付与されて種々の特権を享受し,かつ住民により選挙された市政官の団体によって運営される都市をいう。コンシュラconsulat都市およびフランシーズfranchise都市と並ぶフランス中世都市の一類型。コンシュラ都市は南部に分布し,市政官コンシュルの団体(コンシュラ。市民のほか聖職者,領主も参加する点が特色)により運営される都市で,〈コンシュラ証書〉を付与され特権を享受する。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報