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コモリグモ(英語表記)Lycosidae; wolf spider

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コモリグモ
Lycosidae; wolf spider

クモ綱クモ目コモリグモ科に属する種類の総称。体長2~25mm。体は黄褐色ないし黒褐色で,後列眼が発達している。地上を歩きまわって捕虫するものが多いが,棚網を張る種類もある。和名は卵嚢を糸いぼにつけて運び,子グモを雌が腹部に乗せて保護するところに由来する。世界中に分布し,属種も多く約 2600種が知られ,日本にも約 90種が生息している。人に対する毒性はなく,かつてこの科に使用されたドクグモの名称は廃止されている。 (→毒グモ )

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百科事典マイペディアの解説

コモリグモ

ドクグモとも。蛛形(ちゅけい)綱ドクグモ科。多くの種類があるが,体長は普通5〜8mmで一般に雄は小さい。茶褐色。網は張らず,地面の上や水辺を走りまわって昆虫を捕らえ,畑や水田の害虫駆除に役立っている。雌は4〜7月腹面後端近くに球状の卵嚢をつけて生活し,卵嚢から出た子グモはしばらくの間母親の背中に乗って暮らす。→毒グモ
→関連項目クモ(蜘蛛)タランチュラ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コモリグモ
こもりぐも / 子守蜘蛛
wolf spider

節足動物クモ形綱真正クモ目コモリグモ科に属するクモの総称。ヨーロッパやアメリカではオオカミグモという。日本では古くはドクグモとよばれていたが、毒性の弱いことはほかのクモと変わらないのでコモリグモと改称された。このクモ類は日本には70種以上いるが、ほとんどは似た習性をもっている。つまり、産んだ卵を糸で包んで扁球(へんきゅう)状に仕上げ、これを腹端の出糸突起につけて歩き回る。子グモがかえると、母グモはその子グモを背中に負ぶって保護するのでコモリグモと名づけられた。もともと造網性系統であるが、進化の途中で徘徊(はいかい)性に移ったらしく、つめの数は造網性クモと同じく3本であるし、生活史のどこかに造網性の片鱗(へんりん)のうかがえるものがある。なかには成体になって網をつくるものもある。もっとも普通にみられる種は、春から秋にかけて出現するウヅキコモリグモPardosa astrigeraで、草間を徘徊する。日本海沿岸や太平洋沿岸北部の海岸砂丘にすむイソコモリグモLycosa ishikarianaは、体長23ミリメートルもある大形種である。[八木沼健夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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