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アメリカ合衆国西部のロッキー山脈とワサッチ山脈との間に広がる大高原。コロラド、ニュー・メキシコ、ユタ、アリゾナの4州にまたがる。面積約39万平方キロメートル。標高は1000~3000メートルで、山地と盆地が入り組んでいる。全域がコロラド川流域に属し、各所に峡谷をつくっている。乾燥地域に属し、ステップと砂漠の景観を示す。大放牧が行われる以外に産業らしいものはとくになく、ナバホ人とホピ人のインディアン特別居住区がある。景勝地は数多く、グランド・キャニオンをはじめ、ブライス・キャニオン、ザイオン、モニュメント・バリー、岩窟(がんくつ)住居で知られるメサ・バード、ミテオ・クレーター(大隕石孔)、化石林などがある。地質は先カンブリア時代から新生代第四紀までの岩石からなり、複雑な地殻変動の歴史が各地でみられる。
[鶴見英策]
アメリカ合衆国南西部,ロッキー山脈南端部からウォサッチ山脈にかけて広がる乾燥した高原。アリゾナ,ユタ,コロラド,ニューメキシコの諸州にまたがり,面積は約33万km2。ほぼ水平な古生層,中生層からなり,コロラド川が西方へ流れ出す。風化・浸食によるメーサとビュートや,グランド・キャニオンに代表される峡谷が特徴的で,標高は600~3600mと起伏に富む。高地では比較的雨量に恵まれるが,ステップと砂漠が一般的で,放牧と鉱業が主要産業。インディアン保留地が多い。
執筆者:矢ヶ崎 典隆
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