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コンゴ盆地 コンゴぼんちBassin du Congo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コンゴ盆地
コンゴぼんち
Bassin du Congo

コンゴ民主共和国を流れるコンゴ川とその諸支流の流域に広がる大盆地。コンゴ民主共和国とコンゴ共和国の大部分と,アンゴラ北部,ザンビア北西部にかけて広がる。最低標高はムバンダカ周辺の 300mで湿地帯を形成,周辺に向かうに従い高くなり高原となる。高温多雨の熱帯雨林気候で居住環境が悪いため,アフリカでは開発が遅れていたが,1884~85年の植民地分割のベルリン会議に際し,ベルギーのレオポルド2世の私有植民地コンゴ自由国を認める条件として,ヨーロッパの列強がこの盆地における通商の自由を認めさせたことで注目された。豊富な地下資源が開発され,農林産物も豊かで経済的発展が著しい。

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デジタル大辞泉の解説

コンゴ‐ぼんち【コンゴ盆地】

アフリカ中部、赤道直下にある大盆地。コンゴ川流域のコンゴ共和国とコンゴ民主共和国にまたがる。

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百科事典マイペディアの解説

コンゴ盆地【コンゴぼんち】

アフリカ中央部の広大な盆地。コンゴ川本支流の流域の大部分を占め,コンゴ民主共和国を中心に,一部はコンゴ共和国,中央アフリカ共和国に及ぶ。周囲を高原,山地で囲まれ,盆地の最低部の標高約200m。
→関連項目アフリカオカピ野生生物保護区コンゴ共和国サロンガ国立公園

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世界大百科事典 第2版の解説

コンゴぼんち【コンゴ盆地 Congo Basin】

アフリカ中部,赤道にまたがる構造性の大盆地。北はチャド盆地と白ナイル盆地,東はアフリカ大地溝帯西縁の高地,南はザンベジ盆地にそれぞれ接し,西側も大西洋斜面との間に標高1000m級の高地が走る。東西約1600km,南北約2200kmの楕円形の盆地で,面積約350万km2。周辺には先カンブリア界の結晶質岩石が分布し,内側に向かって上部古生代から下部中生代にわたるカルー系,上部中生代のルビラッシュ系(浅い内海性の砂岩層)が並ぶ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コンゴ盆地
こんごぼんち
Congo Basin

アフリカ中西部の赤道直下にある大盆地。ザイールZare盆地ともいう。南北約1600キロメートル、東西約1300キロメートル、面積は日本の9倍以上の約369万平方キロメートルに達する。このうち盆地の低地部の面積は約50万平方キロメートルである。北部はカメルーン、中央アフリカ両国から続く標高1000メートル以下の高原、東部はアフリカ大地溝帯西部の傾動山塊であるルウェンゾリ山(5109メートル)とそれに続く火山を含む山地列、南部はアンゴラ、コンゴ民主共和国(旧ザイール)南東部の1000メートルを超える山地、西部はガボンからアンゴラにかけて大西洋岸と並走するギニア高地に接している。盆地の最低地は標高約300メートルで、その位置は盆地の中央部からずっと西へ寄っている。
 盆地周辺の地質は、先カンブリア紀の変成岩を主体とする基盤岩類からなり、この上に古生代の氷河堆積物(たいせきぶつ)を含む堆積岩(クンデルング層)、中生代の砂岩を中心とする堆積岩(ルビラッシュ層)、第三紀層が盆地を埋めるように分布する。新生代の第三紀まではまったくの内陸排水盆地だったと考えられ、第四紀に入って初めて大西洋側へ排水できるようになったとみられる。盆地底を埋める古期沖積層(ブシーラ層)を切って、現在の流路に沿って新期の沖積層が堆積している。[堀 信行]

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世界大百科事典内のコンゴ盆地の言及

【アフリカ】より

…【浜田 隆士】
[生物相]
 アフリカには多様な植生帯が見られ,それらはきわめて多彩な動物相を温存している。その植生を理解するためには,赤道直下のコンゴ盆地に中心を置いた同心円的構造を考えるのがよい。この中心に近いほど湿潤で,中心から隔たるにつれて乾燥の度を増す。…

※「コンゴ盆地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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