フランスの政治家。急進社会党に属する。第1次世界大戦前および戦時,インドシナ総督を2度にわたってつとめ,大戦後フランスの植民地政策遂行の中心として活動。1920-24年および32-33年植民地相,また1926-28年内相を歴任。33年と36年の2度首相となり,とくに36年には人民戦線前夜の難局に対処しようとするが,いずれも短期に終わる。以後も第2次世界大戦でドイツに敗れるまで,しばしば閣僚をつとめる。44年ドイツ軍に対ドイツ非協力者として逮捕され,オーストリアに送られる。フランス解放後,政治活動に復帰。51年,植民地,海外領土と本国を結合したフランス連合議会の議長となる。植民地関係の著書もある。
執筆者:加藤 晴康
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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