サンガロ(英語表記)Sangallo, Francesco da

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「サンガロ」の解説

サンガロ
Sangallo, Francesco da

[生]1494. フィレンツェ
[没]1576. フィレンツェ
イタリアの彫刻家。建築家ジュリアーノ・ダ・サンガロの息子。通称イル・マルゴッタ。1504年ローマに出て,のちミケランジェロおよびアンドレア・サンソビーノに会い,深い影響を受ける。1529年までサンソビーノのもとで修業。1533年トリボロおよびラファエロ・ダ・モンテルーポとともにロレトのサンタカーサ聖堂(聖なる家聖堂)の装飾に参加。1540~46年ローマのサン・ピエトロ大聖堂造営に装飾彫刻家として活動。フィレンツェの聖アヌンツィアータ聖堂のマルツィ=メディチ司教の墓(1546),モンテカッシーノのピエロ・ディ・ロレンツォ・デ・メディチの墓(1547),フィレンツェのレオナルド・ボナフェーデの墓(1550),フィレンツェのサン・ロレンツォ聖堂にパオロ・ジョビオの墓(1550)を完成。

サンガロ
Sangallo, Antonio da

[生]1455頃.フィレンツェ
[没]1534. フィレンツェ
イタリアの建築家。アントニオ・ダ・サンガロ・イル・ベッキオとも呼ぶ。サンガロ一家の一人で,ジュリアーノ (1445~1516) の弟,アントニオ (ピッコーニ) の伯父。代表作はモンテプルチアーノにあるサン・ビアジオ聖堂 (18~29) で,D.ブラマンテのサン・ピエトロ大聖堂計画案の影響がみられる。このほか彼は同地のチェルビーニ家,コントゥッチ家,タルージ家などのパラッツォを設計。またチェーザレ・ボルジアのために建設した城塞チビタ・カステラーナ (1495以後) もよく知られている。

サンガロ
Sangallo, Giuliano da

[生]1445頃.フィレンツェ
[没]1516. フィレンツェ
イタリアの建築家。ブルネレスキアルベルティの建築構想をさらに発展させることによってルネサンス建築の展開に新生面を開いた。彼の代表作サンタ・マリア・デレ・カルチェリ聖堂 (1485~91,プラト) は,イタリア・ルネサンス建築におけるギリシア十字形集中式平面の最初の作例の一つ。またロレンツォ・イル・マニフィコのために建てたビラ・レアーレ (83~85頃,ポッジオ・ア・カイアーノ) は,ルネサンスのその後のビラ建築のとなった。

サンガロ
Sangallo, Antonio Picconi da

[生]1483. フィレンツェ
[没]1546. テルニ
イタリアの建築家。アントニオ・ダ・サンガロ・イル・ジョーバネとも呼ぶ。サンガロ一家の一人で,ジュリアーノ・ダ・サンガロおよびアントニオ・ダ・サンガロ。ドナト・ブラマンテ弟子となり,主としてローマで活動。ラファエロ・サンツィオの後継者としてサン・ピエトロ大聖堂の造営監督を務めた(ただし工事は実際にはほとんど進展しなかった)。代表作はローマのパラッツォ・ファルネーゼ

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精選版 日本国語大辞典「サンガロ」の解説

サンガロ

(Giuliano da Sangallo ジュリアーノ=ダ━) イタリアの建築家。盛期ルネサンス建築への道を開く。弟アントニオ、甥アントニオ=コリオラーニも著名な建築家。(一四四五‐一五一六

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世界大百科事典 第2版「サンガロ」の解説

サンガロ【Antonio da Sangallo il Giovane】

1484‐1546
イタリアの建築家,築城技師。彫刻家,建築家の家系サンガロ一族の中心的人物として分業化の進んだ組織的工房を経営し,1520‐40年代のローマの建築界を支配した。建築家G.daサンガロ,アントニオ・ダ・サンガロ・イル・ベッキョはいずれも母方の伯父。1503年,故郷フィレンツェからローマへ出てブラマンテの工房に入り,サン・ピエトロ大聖堂再建工事に仮枠づくりの大工として参加。ブラマンテ,ラファエロのもとで同大聖堂工事の現場監督を務め,ラファエロ後その主任建築家となり,工事を進めるかたわら集中式とバシリカ式を折衷した改修案を提案したが実現をみなかった。

サンガロ【Giuliano da Sangallo】

1443ころ‐1516
ルネサンス前・中期に3世代約1世紀にわたって彫刻家,建築家を輩出したフィレンツェのジャンベルティGiamberti家およびその縁戚コルディアーニCordiani家は,市門ポルタ・サンガロ付近に住んだため,〈ダ・サンガロ〉の別姓で知られた。ジュリアーノはメディチ家支配下のフィレンツェを中心に活躍した建築家。父フランチェスコ・ジャンベルティから木彫を学び,1465年ころローマに出て建築家となる。古代遺構を研究し,二つの素描集を残したが,その古典様式のとらえ方は原理,構築法よりは意匠,視覚性を重視していた。

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