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サンバガエル サンバガエルAlytes obstetricans; midwife toad

4件 の用語解説(サンバガエルの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サンバガエル
サンバガエル
Alytes obstetricans; midwife toad

カエル目スズガエル科。外観がヒキガエルに似ているが,はるかに小型。耳腺がなく,瞳孔は縦長の菱形で夜行性の特徴を示す。春から初夏にかけての繁殖期に,雄は雌の腹部を刺激して産卵を促し,産み出された紐状の卵塊を自分の後肢に巻きつけて,約 50日間運んで歩く。

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百科事典マイペディアの解説

サンバガエル

両生類スズガエル科。体長4〜6cm,形はヒキガエルに似るが,背面は黄褐色,腹面は淡い。ヨーロッパ中部〜西部に分布。丘陵地帯にすみ,昼間は穴を掘って隠れ,夜間に出て昆虫を捕食する。

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世界大百科事典 第2版の解説

サンバガエル【midwife toad】

変わった産卵習性で知られるスズガエル科のカエルイラスト)。体長4~6cm。ヨーロッパのドイツからスイスポルトガル地方に分布する。体は小型のヒキガエルのようなずんぐり型で,皮膚には多数のいぼ状隆起があり,毒液を分泌して自衛手段とする。眼が大きく瞳孔は縦長で,後肢のみずかきは発達が悪い。姿に似ず,鈴の音のような美しい声で鳴く。夜行性で,昼間は地中や石の間などに隠れ,餌は昆虫,ナメクジなど。繁殖期は晩春から初夏までで,夜間に地中の穴で抱接する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サンバガエル
さんばがえる / 産婆蛙
midwife toad
[学]Alytes obstetricans

両生綱無尾目スズガエル科のカエル。ドイツ、スイス、フランスイベリア半島に分布する。灰色または褐色で小暗斑(あんはん)があり、弱い背側隆条がある。目は大きく、瞳孔(どうこう)は垂直である。ずんぐりした体形で、後肢は短い。体長5センチメートル以下。平地から2000メートルの高度にわたる森林、草地、岩場などに生息し、日中は前肢で掘った穴に潜む。雌雄は陸上で抱接し、雄は雌の産む数珠(じゅず)状の卵紐(らんちゅう)を後肢や腰に巻き付ける。卵は大きく径約4ミリメートル、ほとんど黒色色素を含まない。卵数は約50個。雄はこの状態で卵を持ち運び、ときどき水に入って乾燥を防ぐ。孵化(ふか)期になると水に入り、オタマジャクシが水中に泳ぎ出る。卵を水中に産みっぱなしにせず、親がいろいろの方法で保護するカエルは多いが、この様式はサンバガエル独特のものである。イベリア半島中西部には、本種と重複してイベリアサンバガエルA. cisternasiiが分布する。[倉本 満]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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