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シナノキ(科木) シナノキTilia japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シナノキ(科木)
シナノキ
Tilia japonica

シナノキ科の落葉高木で日本特産。北海道から九州までの各地の山地,特にクリ帯上部からブナ帯の落葉樹林に多い。高さ 10~20mになり,枝は多数分枝し,毛はない。葉は互生し長い柄をもった心臓形で,質は薄く縁に鋸歯がある。葉裏の葉脈の腋には黄褐色の毛があるが,そのほかの部分は無毛である。夏に,葉腋から伸びた枝の先に淡黄色の小花を集散花序をなしてつける。花序の柄の途中に1枚のへら形の大きな包葉を生じ,花序の上半は包葉から出ているようにさえみえる。花は萼片,花弁ともに5枚,おしべ多数,めしべ1本から成る。花蜜が多く,蜂蜜の原料花として知られる。果実は球形で熟すると暗褐色になり短毛が密生する。建築材および薪の材として用いられる。同属の植物は北半球の冷温帯に多く,ヨーロッパのボダイジュ (菩提樹) は本種の近縁種である。

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