しむ(読み)シム

デジタル大辞泉 「しむ」の意味・読み・例文・類語

しむ[助動]

[助動][しめ|しめ|しむ|しむる|しむれ|しめよ(しめ)]動詞および一部の助動詞未然形に付く。
使役の意を表す。…せる。…させる。
「人を感動せしむること、真なるかな」〈去来抄・先師評〉
(多く「たまう」などの尊敬の意を表す語を伴って)尊敬の意を強める。…なさる。…あそばす。
「やがて山崎にて出家せしめ給ひて」〈大鏡・時平〉
謙譲の動詞とともに用いて)謙譲の意を強める。→さすさせるせる
「家貧ならむ折は御寺に申し文を奉らしめむとなむ」〈大鏡・道長上〉
[補説]上代1用法だけで、23平安時代に入って生じた。平安時代以降は、漢文訓読文に多く用いられる。中世では、「見る」「得る」などには「見せしむ」「得せしむ」の形をとる。口語形「しめる」。

しむ[助動]

[助動][〇|しむ|しむ|しむ|しめ|〇]《助動詞「しも」の音変化。室町時代語》四段・ナ変動詞の未然形に付く。軽い尊敬の意を表す。なさる。→しも[助動詞]
「かまいて火ばしとぼさしむな」〈四河入海・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「しむ」の意味・読み・例文・類語

しむ

  1. 〘 助動詞 〙しめる〔助動〕

しむ

  1. 〘 助動詞 〙しも〔助動〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「しむ」の意味・わかりやすい解説

シム
CIM; computer integrated manufacturing

コンピュータ統合生産システムともいわれる。研究開発,設計生産,販売,経営管理などの各部門をコンピュータによる情報通信ネットワークで有機的に結合し,統合的に管理すること。FAFMSは工場規模の自動化を可能にしたが,シムは生産計画や生産管理,経営戦略の決定まで含めた,全社規模の合理化を支援するシステムといえる。シムの導入により,製品の企画から販売までの時間の短縮多品種少量生産への対応,人件費削減,品質の向上などが実現している。最近では経済予測や市場動向を基にした経営計画の立案やさまざまな意思決定を支援するシス (SIS。戦略情報システム) へと発展しつつある。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「しむ」の解説

シム

「SIMM」のページをご覧ください。

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