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シャンハイ(上海)直轄市 シャンハイShanghai

翻訳|Shanghai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シャンハイ(上海)〔直轄市〕
シャンハイ
Shanghai

中国華東地方,チャン(長)江の河口南岸にある直轄市。16区 1県からなる。略称はフー(滬)。西部にある標高 100m前後の残丘を除いて,標高 3~5mの平坦なチャン(長)江三角州である。温暖湿潤な海洋性気候で,月平均気温は 3℃(1月)~27℃(8月)。降水は夏季に集中し,台風の来襲が多い。中心市街地はホワンプー(黄浦)江の左岸,ウーソン(呉淞)江との合流点一帯に広がり,ホワンプー江沿いに中国一の貿易量をもつシャンハイ港がある。代の上海鎮で,提挙市舶司が置かれ,代の海関に引き継がれた。1842年南京条約により開港されると,イギリス,アメリカ合衆国,フランスの租界が置かれ,税関,銀行,商社,工場などが設けられた。農産物の集荷,加工と工業製品の輸入が中心であったが,のち日本を含む外国資本によって綿紡績が盛んになり,小型の製鋼所,機械修理工場などもつくられて,人口が急激に増大した。独立運動,革命運動の中心地ともなり,1921年中国共産党の第1回全国代表大会が開かれ,1925年には五・三〇事件と呼ばれるゼネラルストライキが敢行された。1949年中華人民共和国成立後,工業は急速に発展し,鉄鋼,大型機械,造船,精密機械,自動車,石油化学,化学肥料,化学繊維,日用雑貨など多分野にわたる総合工業都市となった。工業地域は市区から郊外の県にも広がり,ミンハン(閔行)のような新しい工場・住宅地区も生まれている。商港としては,チャン江流域を中心に広い後背地をもち,国内各地と諸外国への航路が開かれている。市街には植民地時代の建物が並ぶが,享楽の場であった大世界は青年宮,競馬場は人民公園というように,住民のための施設となった。郊外の各区は網目状の水路によって灌漑,排水が行き届き,水稲,ワタ(綿),野菜,アブラナ(油菜),果樹が栽培される。ブタ,ニワトリ,アヒルの飼育と淡水魚の養殖も盛んである。2010年,ホワンプー江の東岸,プートン(浦東)地区を中心に,中国初の国際博覧会が開催された。面積 6200km2。人口 1815万(2007推計)。市区人口 1128万3714(2006推計)。

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