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シュウィーツ Schwyz

世界大百科事典 第2版の解説

シュウィーツ【Schwyz】

スイス連邦を構成するカントン(州)およびその州都名。市の人口は1万3000(1992)。カントンは面積908km2,人口12万2000(1996)。1173年以来ハプスブルク家の所領に属したが,1240年神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世のイタリア政策に荷担して〈自由特許状〉を獲得した。91年にウーリ,ウンターワルデンと〈永久同盟〉を結び,スイス連邦形成の核となった。1315年,ハプスブルク家の武力攻撃にあたって同家の精鋭騎士軍をモルガルテンで壊滅させ,その名をヨーロッパにとどろかせた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シュウィーツ
しゅうぃーつ
Schwyz

スイス中部、シュウィーツ州の州都。人口1万3934(2001)。田園都市であるが、繊維、家具などの工業もある。1291年のスイス独立運動における三州盟約の唯一の古文書を蔵する連邦古文書館、中心広場から放射状に広がる道路沿いに並ぶ長屋造りの民家、市庁舎、旧領主屋敷などみるべきものがある。鉄道も自動車道も市の西郊を通過するため、この町には田園的雰囲気がいまもって残されている。
 シュウィーツ州は面積908平方キロメートル、人口13万1400(2001)。スイスの独立にあたり、ウリ、ウンターワルデンの2州とともに盟約三州(原初三州)の一つとして、現在のスイス国家形成の中心となり、国名の「スイス」はこの州名に、また国旗はこの州の紋章に由来する。州の面積の94%は農耕可能地で、住民のほとんどはドイツ語を話し、カトリック教徒である。高山、亜高山地域を含むこの州の中核地は、地質構造運動により成立し、氷期に氷食を受けたブルンネンからアルトに至る谷底平野である。ここは1866年以降ゴタルド街道の、1882年以降はゴタルド鉄道の通過地で、交通上重要な位置を占めている。この州は周辺地域同様に牧畜地域で、北イタリアへの家畜輸出を目的に集約的牧牛が盛んである。チューリヒ州、ザンクト・ガレン州に接する地域では繊維加工、家具、食品、印刷などの工業が行われる。[前島郁雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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