シュミーズ(英語表記)chemise

翻訳|chemise

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シュミーズ
chemise

中世初頭から 19世紀末までの男女の上半身から腰部をおおう有袖のチュニック型の下着の一種。シュミーズの発生は,下着と上着とを兼ねた古代ギリシアのキトンにまでさかのぼる。 13世紀から 14世紀初期まで,シュミーズは肌に直接着けるスモックの上から重ね,その上にコルセットを着たという記録がみられる。またのちには男性用シュミーズをシャツ,女性用をスモックと呼んで区別し,女性の下着が簡略化された。以後数世紀間,シュミーズは姿を消したが,18世紀末,再びスモックに代る語として登場した。当時は飾りけのない単純なものであったが,19世紀なかばにはレースやフリル,リボンなどで装飾された。また 19世紀末にはシュミーズとドロワーズとを一続きにした,コンビネーションが流行した。その後下着の簡略化の傾向に伴って,シュミーズは省かれ,従来コルセットと上着との間のすべりをよくするために着たスリップが,汗取りの役目も兼ねるようになった。シュミーズの語はまた,このスリップと同義にも用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

シュミーズ

女性用肌着の一種。シュミーズはフランス語で,英語ではシャツにあたる。古くは男女ともに用いた下着で,男性のシュミーズがワイシャツになった。日本女性の洋装化が進む中で,メリヤスやクレープで作られた〈シミーズ〉が用いられたが,現在はほとんどスリップにとってかわられている。

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世界大百科事典 第2版の解説

シュミーズ【chemise】

肩からひもでつって胴部から大腿部をおおう女性用下着を指す。シミーズとも呼ばれ,最近では上の衣服を着やすくするために用いるスリップもシュミーズと呼ぶことが多い。語源は〈麻のシャツ〉を意味するラテン語のカミシアcamisiaに由来。英語では女性の下着のみを指し,フランス語では現在は男性用のワイシャツを指すが,古くは男女が着用する下着を指していた。中世初期にはシュミーズは表着(うわぎ)のコットと呼ばれるチュニックの下に着用され,フランスでは上等なものは白い上質の麻製であった。

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大辞林 第三版の解説

シュミーズ【chemise】

袖なしで、胸から腰までをおおう、しめつけない形の婦人用肌着。シミーズ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シュミーズ
しゅみーず
chemise フランス語 英語

亜麻(あま)製の下着を意味するラテン語、カミシアcamisiaが語源。12、13世紀ごろのフランス語シェーンズchainseを経て、シュミーズに置き換わった。英語のシャツにあたる。本来、男女の肌着(胴部につける)全般をさしていうのであるが、英語に入った時点で、婦人用の長い胴着をとくにシュミーズといったため、日本でも男子用肌着をシャツ、婦人用のそれをシュミーズといって、英語式に区別するのが一般となった。16世紀から19世紀まで、男性のシュミーズ(シャツ)は上着からはみ出す部分、つまり首回り、袖口(そでぐち)、裾(すそ)が装飾的役割を果たしていたことが多く、レース、リボン、フリルなどで飾った華やかなものがみられた。これに対し女性用のシュミーズは、吸汗、保温など、実用本位の目的で使用されてきた。[菅生ふさ代]

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精選版 日本国語大辞典の解説

シュミーズ

〘名〙 (chemise)⸨シミーズ・シミズ⸩ 女性用の下着。多くひもで肩からつり、胸から腰までをおおう。
※風俗画報‐一七七号(1898)和洋裁縫女学院「其科程表左の如し〈略〉第二年後期〈略〉シミズ」
※あめりか物語(1908)〈永井荷風〉夜あるき「上衣を脱ぎ、白く短き下衣(シュミーズ)一つになりて」

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