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シンボル操作 シンボルそうさsymbol manipulation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シンボル操作
シンボルそうさ
symbol manipulation

社会学用語。それ自体は客観的であったり,また多義的に理解されているような物や言語や行動様式をシンボル (象徴) として使い,特定の意味内容をこめて多くの人々のそれへの同調ないし反動形成を促し,一定の方向に行動させること。シンボル操作は日常のコミュニケーション活動や生活においても常にみられるが,利害が正面から衝突する政治の場では特に意図的に行われる。大衆民主主義を前提とする現代社会では,強制によらない被支配者層の同調性を獲得することに,政治機能遂行の眼目がおかれる。したがって短期的には巧妙な心理技術を駆使したシンボル操作が行われるとともに,長期安定的視野に立ったシンボル操作の下地づくりが緻密な計画にそって遂行される。その際使用される政治的シンボルには,民衆に納得させたうえで合理化する機能をもつ合理化のシンボル,すなわちクレデンダ (デモクラシー,自由など) と,民衆に一体感を与える機能をもつ一体化のシンボル,すなわちミランダ (祖国,天皇など) の2種がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シンボル操作
しんぼるそうさ
symbol manipulation

支配者が、自由・平等・博愛などの言語シンボル、記念碑・国旗・彫像・制服などの物的・具象的シンボル、ファシスト流の敬礼などの造形的シンボル、行進などの行動シンボル、楽句などの音楽シンボルなどを用いて、支配者に有利な秩序を形成・維持し、さらにこの秩序に被支配者を自発的に参加させたり服従させたりする試みをいう。シンボル操作の典型的な技術の一つが、人々の態度・行為・価値観をあらかじめ意図された方向へ誘導するための組織的コミュニケーション活動といわれる政治宣伝である。マス・メディアの驚異的な発達と宣伝技術の高度化により、現代社会ではシンボル操作の余地は拡大した。[谷藤悦史]

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