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シーバース sea berth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シーバース
sea berth

海上係留荷役施設。鉄とコンクリート沖合いにつくられた荷揚げのための桟橋のこと。船舶が大型化し,岸壁に直接横づけできなかったり,また,船の往来が激しい港湾の狭い水路をマンモスタンカーが出入りするのは,非常に危険になった。このため船を相当の水深のある沖合いに泊めて荷揚げする必要が生じたが,その基地となるのがシーバースである。タンカーから荷揚げされた石油類を,そこからパイプを通して,安全に,能率よく陸岸の石油タンクに運ぶ千葉県沖合い京葉シーバースは,20万重量t型タンカー2隻の同時接岸が可能である。ほかに四日市港,徳山港などにもシーバースの施設がある。

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デジタル大辞泉の解説

シー‐バース(sea berth)

港の沖合に設ける浮き桟橋。タンカーなど超大型船を係留して、石油鉱石の積み込みや積みおろしを行う。

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百科事典マイペディアの解説

シーバース

陸岸から離れた沖合に設けられた係留施設。一般に数基のドルフィン(海底固定式のもの)や大型ブイと荷役用プラットホームを組み合わせ,陸上との連絡は,固体貨物の場合は桟橋上に取り付けたベルトコンベヤにより,また液体の場合はパイプラインによる。

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世界大百科事典 第2版の解説

シーバース【sea‐berth】

沖合に係留施設を設け,陸岸との間を荷役用のパイプラインなどで連結したもの。船は大型にすれば輸送コストは大幅に低減し,運賃負担力の小さい大量輸送の石油類ではとくにこの傾向が大きい。しかし船を大型化すれば喫水も大きくなり,陸岸に近づけるためには航路,泊地を大規模な浚渫(しゆんせつ)工事によって整備しなければならず,これがかえって不経済となる場合にはシーバースが設けられる。シーバースは係留施設の種類によって固定式と浮遊式とに分類される。

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大辞林 第三版の解説

シーバース【sea berth】

海上でタンカーから石油を受け取るための施設。沖合に設けられた浮き桟橋で、石油はここからパイプを通じて陸へ送られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シーバース
しーばーす
sea berth

別名をオフショア・バースoffshore berthともいい、大型オイルタンカーに対して、水深の比較的大きい沖合いに係留施設をつくり、そこから陸上の貯油タンクまで海底に設置したパイプを通じて石油をポンプ圧送する装置をもつ施設。防波堤を設けずにすむ静穏な海域で、大型船の接岸のために広い水域と所要の水深が得られ、他の船舶の航行に支障のない場所を選ぶことが必要である。
 シーバースで用いられる係留施設には2種類あり、係船浮標(ブイ)によるものと、脚柱構造をもつドルフィン・バースdolphin berthによるものとがある。前者による船舶の係留には、浮標のみによる場合と、船舶の錨(いかり)を一部併用する場合とがある。最近では単独の大型浮標にタンカーを係留し、風、波、流れに従って船が浮標を中心に旋回できる一点係留ブイが用いられている。後者は、接岸時の衝撃を受け持つブレスティング・ドルフィンbreasting dolphinと、係留の綱取りに用いるムーアリング・ドルフィンmooring dolphinとで構成され、ブレスティング・ドルフィンは2基、ムーアリング・ドルフィンは2~4基設置されるのが一般的である。施設の中央には油送管と油荷役のための荷役桟橋が設けられる。[堀口孝男]

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