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ジエン合成 ジエンごうせい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジエン合成
ジエンごうせい

「ディールス=アルダー反応」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディアの解説

ジエン合成【ジエンごうせい】

共役二重結合をもった化合物に,二重結合または三重結合をもった化合物が付加して環状化合物を生成する反応。1928年ディールスアルダーが発見したので,ディールス=アルダー反応ともいう。
→関連項目アルダーディールス付加

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世界大百科事典 第2版の解説

ジエンごうせい【ジエン合成 diene synthesis】

ディールス=アルダー反応Diels‐Alder reactionを用いる有機化合物の合成反応の総称。ディールス=アルダー反応ではジエン(炭素間二重結合を2個もつ化合物)を用いるのでこの名がある。式に示すように,一般に1,3‐ジエンとオレフィンを混ぜて加熱すると,付加環化を起こし6員環生成物が得られる。この反応は,ディールス=アルダー反応と呼ばれ,1928年O.P.H.ディールスとK.アルダーによって見いだされた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジエン合成
じえんごうせい
diene synthesis

ブタジエンなどの共役二重結合をもつジエンと、無水マレイン酸、アセチレンカルボン酸エステルなどの親ジエン体との付加環化反応により6員環状の化合物を生成する反応で、6員環の合成に有用である。たとえば、ブタジエンと無水マレイン酸からはcis(シス)-1,2,5,6-テトラヒドロフタル酸無水物が定量的に得られる()。この反応は1928年にドイツのディールスとアルダーにより発見されたのでディールス‐アルダー反応ともよばれる。彼らはこの業績により1950年ノーベル化学賞を受賞した。
 ジエンと反応する相手を親ジエン体dienophile(親ジエン試薬ともいう)とよび、無水マレイン酸やp(パラ)-ベンゾキノンあるいはアセチレンカルボン酸エチルのように、カルボニル基、カルボキシ基(カルボキシル基)、シアノ基、ニトロ基などにより活性化された二重結合、三重結合をもつ化合物が用いられる。
 この反応の多くは常温で進行し、高温に加熱すると逆反応によって元のジエンと親ジエン体に戻る。この反応は天然有機化合物の構造決定に利用できるので、逆反応も重要である。正反応・逆反応ともに立体選択性が高く一定の法則(アルダー則)に従う。福井謙一とアメリカのホフマンは分子軌道法を用いてこれを明らかにした。1981年ノーベル化学賞受賞業績の重要な実証反応である。[湯川泰秀・廣田 穰]

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世界大百科事典内のジエン合成の言及

【アルダー】より

…ドイツの有機化学者。ジエン合成(ディールス=アルダー反応)の発見により,1950年ノーベル化学賞を受けた。ケーニヒシュッテ(現,ホジュフ)に生まれ,ベルリン大学,キール大学で化学を学ぶ。…

※「ジエン合成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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