コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ジニ係数 ジニけいすう Gini coefficient

9件 の用語解説(ジニ係数の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジニ係数
ジニけいすう
Gini coefficient

所得や資産の不平等あるいは格差をはかるための尺度の一つ。名称は,これを提案したイタリアの統計学者コラド・ジニにちなむ。ジニ係数の算出にはローレンツ曲線が用いられる。ローレンツ曲線は,所得の場合,対象者を低所得者から高所得者へ順に並べ,それを累積分布として表したものである。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

知恵蔵2015の解説

ジニ係数

米国や日本では、1960年代から70年代にかけ、経済成長と平等化が同時進行していた。80年代、規制緩和、市場優位の政策が定着しだすと、それまでと一変し、所得の不平等の拡大が見られだした。この不平等程度を測る尺度として用いられるのがジニ係数である。横軸に所得の低い人から高い人を図のように0からAに並べ(0A=1とする)、縦軸に所得を累積してとる。すべての人の所得の合計がABである(AB=1とする)。完全平等ならグラフは0B線となるが、現実は弓形になる。この弓形の斜線の部分の0ABに対する比がジニ係数である。完全平等なら0、完全不平等なら1であり、大きくなると不平等度が増す。ジニ係数は、中産階級の不平等度をよく示すといわれている。米国は、68年が最も平等に近く0.384。94年は0.426である。日本の厚生省(現・厚生労働省)調査の再分配所得(当初所得+現物給付+社会保障給付金-社会保険料)によるジニ係数は81年が0.3317、2002年は0.3917となっており、不平等度が大きく増していることがわかる。こうした日本のジニ係数の増加を背景に、日本も米国並みの格差社会となったとする説もある。

(伊東光晴 京都大学名誉教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ジニ係数

所得分配の不平等度を示す指標。「ジニ」はイタリアの統計学者の名前。ある国で所得が完全に均等に分配されている場合はジニ係数が0となり、1に近づくほど不平等度が高いことを意味する。

(2006-08-08 朝日新聞 朝刊 2総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ジニ‐けいすう【ジニ係数】

所得・資産分配の不平等度などを示す指標の一。係数は0と1の間の値をとり、値が1に近づくほど不平等度が高くなる。イタリアの統計学者ジニ(C.Gini)が提示。
[補説]0.4が社会不安定化の警戒ラインとされる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

ジニ係数【ジニけいすう】

1936年イタリアの統計学者C.ジニによって考案された指標で,ローレンツ曲線(1905年アメリカの官庁統計家M.O.ローレンツが考案)と均等分布線とで囲まれた面積の2倍として示され,おもに世帯や地域ごとの所得格差を計測する目的で使われる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

流通用語辞典の解説

ジニ係数

所得配分の隔たりを測る指数。ジニは指標を考案したイタリアの統計学者の名前。係数の範囲はゼロから1で、係数が大きいほど格差が大きい。係数ゼロは全員が同じ所得を得ており、1なら1人が全所得を独占している。0.5は上位四分の一の人で全所得の四分の三を占めている状態だ。日本のジニ係数は、6万世帯分の所得を集める総務省の「全国消費実態調査」、一万世帯から算出する厚生省の「所得再分配調査」など複数ある。厚生省調査は年収200万円未満の低所得世帯の構成比率が総務省調査より高く、ジニ係数が高く出る。

出典|(株)ジェリコ・コンサルティング
Copyright (C) 2010 by Jericho Consulting Co.,Ltd. All Rights Reserved
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ジニけいすう【ジニ係数 Gini’s coefficient】

所得や資産の分布の不平等を計測するためにイタリア人ジニC.Giniが1936年に考案した一指標。ジニ集中指数Gini’s coefficient of concentrationともいう。所得yiが所得の低い順に(y1,y2,……,yn)で与えられているとき,ジニ係数Gで定義された値である。すなわちジニ係数とは,所得の組合せ(yi,yj)をすべての構成員について考え,その差(絶対値)の平均額を平均所得μで除した値の半分である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ジニけいすう【ジニ係数】

所得や資産の分布の不平等度を表す指標の一。係数は 0 と 1 の間の値で示され,完全に平等なとき最小値 0 をとり,不平等度が大きいほど 1 に近づく。イタリアの統計学者ジニ(C. Gini1884~1965)が考案。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジニ係数
じにけいすう

社会における所得分配の平等・不平等を計る指標。0から1までの数字で示され、0に近づくほど平等、1に近づくほど不平等で格差が大きいことを意味する。0であれば、社会のなかの全員、皆完全に同じ所得であり、逆に1であれば、一人が社会の所得のすべてをひとり占めしているような状態となる。
 日本では厚生労働省が3年ごとに公表している所得再分配調査のなかでジニ係数を計算している。2005年(平成17)調査によると、ジニ係数は0.5263と、過去最高を記録した。近年、非正規労働者の増加などで若い世代の所得格差が広がっているといわれているが、いまのところ、格差が広がっている最大の原因は、もともと所得格差の大きい高齢者が増えたためとされている。社会保障制度や税制によって国民の所得を再分配した後のジニ係数は0.3873で前回調査と比べほぼ横ばいとなっている。日本のジニ係数の大きさは先進諸国のなかでは中位に位置するとされている。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ジニ係数の関連キーワードEAP馮鏡如ウーマン・リブクワントシッティングルームバブル時代新本格蟹族錨を上げよメガチャーチ

今日のキーワード

パラリンピック

障害者スポーツ最高峰の大会。国際パラリンピック委員会(IPC : International Paralympic Committee)が主催している。もう1つのオリンピックという意味を表すparal...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ジニ係数の関連情報