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ジャゴケ Conocephalum conicum

百科事典マイペディアの解説

ジャゴケ

北半球に広く分布し,人家の近くの日陰や山地の湿った岩上などに群生するジャゴケ科のコケ植物苔(たい)類。体は濃緑色扁平の葉状体で,表面はやや規則的に六角形に区分される(これをヘビの鱗に見たてて蛇苔の名がある)。各区割の中央部は少し突出し気室孔となる。雌雄異株胞子体は晩秋,葉状体の先に芽が形成されそのまま越冬,早春急速に成熟する。
→関連項目コケ(苔)植物

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世界大百科事典 第2版の解説

ジャゴケ【Conocephalum conicum (L.) Dum.】

ジャゴケ科の苔類。北半球の温帯に広く分布し,日本では低地から高地まで普通に産し,陰湿な土上や岩上に群生する。植物体は葉状で叉状(さじよう)に分岐し,長さ5~15cm,幅1~2cm,革質で緑色,つやがある。背面は気室の区画がよく目だち,ヘビのうろこのように見えるため,ジャゴケの名がある。雌雄異株。雌器托の柄は長く,5~8cm,頭部は円錐形,5~8個の胞子体を生じる。雄器托は無柄,楕円形でいぼ状,多数の造精器を内蔵する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジャゴケ
じゃごけ / 蛇苔
[学]Conocephalum conicum (L.) Dum.

コケ植物ジャゴケ科の1種。植物体は平らな葉状体で、幅1.5センチメートル内外、長さ5~10センチメートルとなり、1~2回二叉(にさ)状に分かれて湿った地上や岩上に青緑色のマット状となって広がる。葉状体の表面には六角形の区画がはっきりしており、この中央に白点状の気室孔が開く。ジャゴケは雌雄異株で、雄器托(たく)は小さな小判形で濃紫色、雌器托は葉状体の先端にでき、ドーム形をしている。2~3月ごろになると雌器托の柄(え)が急速に伸長し、器托の下面から黒褐色の胞子体を出す。胞子は多数の細胞からできている。ヒメジャゴケC. supradecompositumはジャゴケによく似ているが、葉状体の幅が5ミリメートル前後と小さく、色は黄緑色、秋になると葉状体の縁(へり)に無性芽ができる点で異なる。両種とも日本全国の低地から山地の日陰地に多い。[井上 浩]

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