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ジョアン[1世] João I

世界大百科事典 第2版の解説

ジョアン[1世]【João I】

1357‐1433
ポルトガル王。在位1385‐1433年。アビス朝の創始者。ペドロ1世の庶子として生まれ,6歳でアビス騎士団長職を与えられた。1383年異母兄のフェルナンド王の死によってカスティリャ王フアン1世に嫁していた王女ベアトリスが即位し,王妃レオノルが摂政に就くと,アビス騎士団長ドン・ジョアンは反レオノル派に担ぎ出されて彼女の寵臣アンデイロ伯の殺害に手を貸した。この結果,国内は大貴族を中心とするレオノル派と中小貴族,ブルジョアジーに支援されたジョアン派に分裂し,全国各地に反封建的な民衆蜂起が起こった。

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世界大百科事典内のジョアン[1世]の言及

【大航海時代】より

…大西洋への進出は遠洋漁業という形をとったが,アフリカへの進出は武力進出の形をとった。1415年ポルトガル国王ジョアン1世はモロッコのセウタを占領し,ここに根拠地を建設した。これがポルトガルの海外進出の第一歩となった。…

【バターリャ】より

…バターリャはポルトガル語で〈合戦〉の意。ポルトガルの代表的ゴシック建築であるバターリャ修道院(正式にはサンタ・マリア・ダ・ビトリア修道院)は,1385年国運をかけたアルジュバロタの戦でポルトガル軍がカスティリャ軍に勝利を得た際,時の王ジョアン1世が戦勝祈願の成就を聖母に感謝し建立を命じたもの。以来16世紀末まで建設が続くが,ついに完成されなかった。…

【ポルトガル】より

…中世のポルトガル教会では他の西欧カトリック諸国同様に古い聖歌が歌われ,一般社会には民衆的な歌を歌い歩く,また種々の弦・管・打楽器を奏して歩く楽師たちがいたことはまちがいない。15~16世紀のルネサンス時代になるとアフォンソ5世,ジョアン3世ら,音楽好きの王がポルトガルに目だち,宗教的な多声合唱音楽をはじめ,世俗歌曲,初期の劇音楽なども発展をみせた。16世紀の主要な作曲家には人文主義者のゴイス,パイバHeliodoro de Paiva(1502?‐52),カレイラAntónio Carreira(1525ころ‐89ころ)らがある。…

【ポルトガル文学】より

…彼は年代記作者であったが,彼の年代記は単なる歴史書をこえ,独立した一つの文学作品としても十分鑑賞に耐える。国王ジョアン1世(在位1385‐1433),その子ドゥアルテ(在位1433‐38),ペドロもこの時期を代表する散文作品を残している。 やがて大航海時代が始まり,ポルトガルがアフリカ,アジアへと進出するにおよんで,ジョアン・デ・バロスを代表とする〈500年代の歴史家〉と呼ばれる一群の人びとが,海外におけるポルトガル人の〈事績〉を記録にとどめる。…

※「ジョアン[1世]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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