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ブルジョアジー ブルジョアジー bourgeoisie

翻訳|bourgeoisie

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブルジョアジー
ブルジョアジー
bourgeoisie

歴史的概念として,封建社会を打倒し封建的土地所有を廃棄して,資本制生産様式に基づく近代社会を生み出した近代民主主義革命,すなわちブルジョア革命のにない手たる階級をいう。ブルジョアジーの闘争は,市民的自由,すなわち基本的人権と,市民的国家の確立の要求を掲げ,みずからを聖職者,貴族の支配階級と対置した意味での「第三身分」と認識して行われた。

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デジタル大辞泉の解説

ブルジョアジー(〈フランス〉bourgeoisie)

《「ブルジョワジー」とも》階級としてのブルジョアをさす語。市民階級有産階級。現在では資本家階級と同義。⇔プロレタリアート

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百科事典マイペディアの解説

ブルジョアジー

生産手段を私有し賃金労働者を雇って利潤を得る資本家階級。プロレタリアートとならび資本主義社会を構成する二大階級の一つとされる。本来はフランス中世自治都市の市民・有産階級bourgeoisを意味し,封建身分に対抗する第三身分として発達,近代の市民革命の主役となった。
→関連項目階級闘争産業革命市民社会契約説プティ・ブルジョアブルジョア民主主義プロレタリア革命法服貴族ボナパルティズム

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世界大百科事典 第2版の解説

ブルジョアジー【bourgeoisie[フランス]】

一般的には,富裕な商工業者や財産所有者で構成されている社会層をいい,有産者階級などと訳される。ブルジョアジーという語は,ブルジョアbourgeoisの集合名詞であり,ブルジョアというのは,もともと町の人(町人)とか市民とかいう意味であるから,ブルジョアジーは,町人身分とか市民階級とか訳される場合もある。そして,主としてマルクス主義の用語法においては,ブルジョアジーは,近代資本主義社会における資本の所有者という意味で用いられ,したがって資本家階級と訳され,労働者階級としてのプロレタリアートの反対語とされる。

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大辞林 第三版の解説

ブルジョアジー【bourgeoisie】

ブルジョア階級。市民階級。有産階級。現代では主に資本家階級をさす。 ↔ プロレタリアート

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブルジョアジー
ぶるじょあじー
bourgeoisieフランス語

資本主義社会における資本家階級。フランスにおける中世以来の都市商工業者たる市民をブルジョアbourgeois(フランス語)というが、彼らは中世も末期になると、その営業と生活を発展させ、資本主義的な生産に道を開いた。さらに上層農民の一部も農村工業を発展させ、資本主義への流れに合流する。こうして近代的資本家が形成される。そして都市商工業者とこの資本家の手によってブルジョア革命が達成され、資本主義社会がつくりあげられる。
 資本主義社会では、ブルジョアと彼らに雇われた賃金労働者とが、基本的な階級を構成する。マルクスはこの事態をとらえて、ブルジョアジーとプロレタリアート(労働者階級)の対抗として社会の本質を規定した。それ以来、ブルジョアジーとは階級としての資本家をさすようになった。[元島邦夫]
『J・スコット、J・ウェスターガード、渡辺雅男・宮崎犀一著、渡辺景子訳『階級論の現在――イギリスと日本』(1998・青木書店) ▽K・マルクス、F・エンゲルス著、大内兵衛・向坂逸郎訳『共産党宣言』(岩波文庫)』

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世界大百科事典内のブルジョアジーの言及

【アンシャン・レジーム】より

…これらの社団を大きく包み込むものとして,中世以来の伝統的な身分制秩序が受け継がれていた。第一身分としての聖職者clergé,第二身分としての貴族noblesse,そしてブルジョアジー以下の第三身分le tiers étatがそれである。革命前夜の総人口2600万のうち,聖職者は約12万,貴族は約35万にすぎないが,彼らは,王税を免除された特権階層を形成していた。…

【イギリス】より

…すなわち当時のイギリスは〈世界の工場〉として最先進工業国たる地位を誇っていたにもかかわらず,中世以来続いた,国王を中核とし貴族と地主(両者を合わせて広義のジェントルマンという)を担い手とする支配体制はゆるぎもみせなかった。そして工業社会において支配者たるべき産業ブルジョアジーも,土地を手に入れて地主階級の一員にならないかぎり,また有名なパブリック・スクールからオックスフォード大学,ケンブリッジ大学に学んでジェントルマンにふさわしい教育を受け,その価値体系を身につけないかぎり,ジェントルマン,すなわち支配体制の一員とはみなされなかった。もちろんジェントルマン階層には,それまでの歴史において,本来その中核であった土地所有者階級のほかに,聖職者・法曹関係者の一部,上級官吏,陸海軍士官,内科医といった専門職業の人びとも加えられており,その数は19世紀初頭で300近い世襲貴族を含め3万家族に達していた。…

【階級】より


[マルクスとエンゲルスの階級論]
 サン・シモンの時代のフランスはなお産業革命の本格的展開の直前にあたっていたので,彼のいう〈ブルジョア〉は近代産業の所有者・経営者ではなくて法律家・軍人・金利生活者のことであり,〈産業者〉というのは近代産業の労働者ではなくて農業者・製造業者・商業者のことであった。これに対して,産業革命以後の社会における階級構造を,近代的大企業の所有者・経営者としてのブルジョアジーと,その下で生産活動に従事する労働者としてのプロレタリアートとの二大階級から成るものとし,農民・小工業者・小商人・小金利生活者などの中間階級はしだいにプロレタリアートに転落していく,という新たな定式化を提出したのが,マルクスとエンゲルスの《共産党宣言》(1848)であった。マルクスとエンゲルスが当時立てていた見通しによれば,資本主義の発展とともにブルジョアジーは強大になるけれども,これにともなってプロレタリアートはそれよりはるかに大量になり,組織化され,ブルジョアジーに対する闘争力を高め,最後にはプロレタリアートが階級闘争の勝利者になる,とされた。…

【市民】より

…近代国家の形成は,中央集権化を進めることによって,自治都市の諸特権を奪い,その自律性を失わせたが,近代国家自体は都市を範型として構成されたため,自律的市民の理念は,近代国家の理念として再生した。その再生を担ったのは,製造業者やそれと結びついた商人を中心とするブルジョアジーである。彼らは〈財産と教養〉をもつ人々であり,それゆえに自己利益の実現について合理的選択を行うことができた。…

【植民地】より

…この略奪は,ヨーロッパへの富の集中とともにその配分をめぐる抗争を生みだし,スペイン,ポルトガル,オランダ,フランス,そして最後に勝利したイギリスなどの指導的中心部は,海上支配権をめぐって熾烈(しれつ)な闘いをくりひろげた。全体としてみれば,アジアからの新しい産物の流入,アメリカからの大量の貴金属の流入,新市場の開放,植民地建設が生みだした需要などが,ヨーロッパにおけるマニュファクチュアの拡大とブルジョアジーの台頭を大いに刺激し,世界資本主義システムの形成をうながしたといってよい。 しかしこの初期の膨張は,一度きりという征服が本来的にもつ限界に直面し,とりわけアメリカ植民地においては1000万人以上ともいわれる原住民人口減少の結果,労働力が枯渇し,それが植民地の構造変化の契機となった。…

【フランス】より

… ユグノー戦争の激動は,ブルボン朝初代のアンリ4世の下に一応の決着をみ,続くルイ13世ルイ14世の時代には,リシュリューマザランコルベールという有能な政治家に助けられ,王権は急速に強化されていった。国内の政治的・法的統一を希求する法服ブルジョアジーや新貴族,地主層に支えられ,国際商業戦において国家の支援を不可欠とする商人ブルジョアジーの期待に応えつつ,絶対王権はその基礎を固めていく。三十年戦争(1618‐48)への直接参戦をきっかけに,国内引締めと徴税強化のため王国の諸地方には,国王の意を体したアンタンダン(地方長官)が常置されるようになり,コルベールの下では重商主義政策が全面的に展開された(図2)。…

【フランス革命】より

…そして領主の多くは貴族身分に属していたから,貴族と平民との対立は領主と領民との対立に重ね合わせになっていた。 これに対して,18世紀の30年代からフランスの経済は好況に恵まれ,産業の発展に伴って,第三身分の中から,富裕な商工業者や大借地経営農民など,新しい資本主義的生産様式を担う市民階級(ブルジョアジー)が興隆してきた。彼らは,自分たちの権利を認めずに重税をかけてくる絶対王政や,身分的特権をもって自分たちを差別している貴族の支配や,自由な経済活動を阻害する領主制など,旧体制のいっさいに対して強い不満を抱き,その不合理を批判する啓蒙思想の影響を受けて,旧体制の打倒を目ざすようになった。…

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