スピンオフ

デジタル大辞泉 「スピンオフ」の意味・読み・例文・類語

スピン‐オフ(spin-off)

企業事業部などの一部門を独立させて別の会社(例えば、子会社)をつくること。新会社の株式は、通常、親会社株主に分配される。
国による技術開発などで思いがけなく付随的に発生する副産物。また、民間産業への転用
好評だったテーマ登場人物などを取り入れたテレビ番組の続編
スピンアウト

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精選版 日本国語大辞典 「スピンオフ」の意味・読み・例文・類語

スピン‐オフ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] spin-off )
  2. 企業が事業部などの一部門を独立させて子会社をつくること。新会社の株式は親会社の株主に分配される。
  3. 国による技術開発などで、付随的に発生する副産物。また、民間産業への転用。
  4. 好評だった配役や設定を生かして作るテレビ番組の続編。
  5. スピンアウト

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人材マネジメント用語集 「スピンオフ」の解説

スピンオフ

・spin off
・スピンオフとは、大企業において社員がもつビジネスアイデアなどを事業化、資金の支援などにより一企業として独立・子会社させることで事業展開を行うことである。
・元々、大企業などではビジネスアイデアが優れた内容であっても想定される市場がニッチであったり、競争が激しく収益化が
見込めないと判断されたものは、事業化されずに埋没してしまっていた。
・しかしながら、変化の激しい市場環境の中で、企業は業績向上に向けて、現有経営資源の有効活用も求められるようになった。
・その中で企業は、これまでの判断では収益化が難しいとされるものであっても、優れたビジネスアイデアやビジネスモデルに着目し、ビジネスアイデアやビジネスモデルの資金面等の支援を行い、事業化を図っている。
・一企業として独立・子会社化することによる、意思決定プロセスの短縮化による迅速な意思決定の実現ができることに加え事業展開も子会社独自で柔軟に行うことが出来るといったメリットがある。
・スピンオフと似たような意味として、スピンアウトがあるが、スピンアウトは、資金などの支援を受けずに独立して事業展開を行うことである。

出典 (株)アクティブアンドカンパニー人材マネジメント用語集について 情報

知恵蔵 「スピンオフ」の解説

スピンオフ

事業部門の一部を切り離すこと。分社化(分社型分割)、子会社上場(カーブアウト)、トラッキングストック(TS=事業業績連動株)、事業売却などの形をとる。日本では2001年4月に会社分割制度の改正がなされ、これまでの分社から区別して、会社分割が実施されるようになった。分社は社内カンパニーを一歩進めた独立の法人化であり、子会社化である。これにより、独立採算が徹底し、責任体制が一段と明確になる。こうした分社に対して、会社分割は、分社に見られる親子会社関係を解消することで、これまで親子関係を通じて形成されていたグループ経営からの離脱がもたらされる。この会社分割は、大きく分けて新設分割吸収分割に分けられる。前者は切り離した事業を新たに設立した会社(受け皿会社)に移すのに対し、後者は既存の別会社に移転するもので、「事業の選択と集中」を徹底化する上で必要とされ、注目されている。

(高橋宏幸 中央大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

産学連携キーワード辞典 「スピンオフ」の解説

スピンオフ

「スピンオフ」とは、ある企業が社内の1部門を切り離し、1企業として分離独立させることを指す。類義語としてスピンアウトがあるが、「スピンオフ」では、分離元の企業とビジネス上、関係を保ち続ける企業に対して利用する場合が多い。社内で事業化を行いにくい技術、未使用の技術を実用化する方法として、産業技術実用化開発補助事業などの枠組みによって、国による支援体制が整えられている。

出典 (株)アヴィス産学連携キーワード辞典について 情報

M&A用語集 「スピンオフ」の解説

スピンオフ

会社分割すること。正確には完全分配方式の会社分割で新設子会社に親会社が現物出資して子会社株式を親会社株主に比例配分する分割方法。

出典 M&A OnlineM&A用語集について 情報

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