文部科学省が、国際化に取り組む大学に重点的に予算配分するため打ち出した事業。世界トップレベルの教育や研究を目指す「トップ型」には1校あたり年間4億2千万円、「グローバルけん引型」は年間1億7200万円を標準額として支援する。104校の応募の中、2014年9月に37校が選ばれた。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
日本の大学で世界レベルの教育研究を行い、国際競争力に富む教育環境を整備するため、スーパーグローバル大学創成支援制度に基づいて文部科学省によって選定された大学。国際社会で積極的に挑戦し、活躍のできる人材を育(はぐく)む環境づくりが目的で、選定された大学は最大10年間にわたって重点的な財政支援が受けられる。事業対象となる大学には、タイプAのトップ型と、タイプBのグローバル化牽引(けんいん)型がある。前者は、世界大学ランキングで100位以内を目ざす、世界トップレベルの教育研究を行う大学で、支援額は年間最大5億円。後者は、これまでの実績を基に、大学教育の国際化のモデルとして社会のグローバル化を牽引する大学である。年間最大の支援額は、入学定員規模1000人以上で3億円、1000人未満で2億円。
日本の国公私立大学を対象とした応募のなかから、独立行政法人日本学術振興会が運営するスーパーグローバル大学創成支援プログラム委員会が審査のうえ、文部科学省に採択候補を推薦し、2014年(平成26)9月にトップ型13校、グローバル化牽引型24校が選ばれた。支援対象となった大学の事業は、トップ型では海外の有名大学との共同研究などが主体で、グローバル化牽引型では、新たな留学制度の導入や海外進出している企業との産学連携など、さまざまな視点で国際競争力の強化に挑戦するものが選出された。
選定校は以下の37校。
トップ型:北海道大学、東北大学、筑波(つくば)大学、東京大学、東京医科歯科大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、広島大学、九州大学、慶応(けいおう)義塾大学、早稲田(わせだ)大学。
グローバル化牽引型:千葉大学、東京外国語大学、東京芸術大学、長岡技術科学大学、金沢大学、豊橋(とよはし)技術科学大学、京都工芸繊維大学、奈良先端科学技術大学院大学、岡山大学、熊本大学、国際教養大学、会津(あいづ)大学、国際基督(キリスト)教大学、芝浦(しばうら)工業大学、上智(じょうち)大学、東洋大学、法政大学、明治大学、立教大学、創価(そうか)大学、国際大学、立命館(りつめいかん)大学、関西(かんせい)学院大学、立命館アジア太平洋大学。
[編集部]
(2014-4-14)
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