芝浦(読み)シバウラ

デジタル大辞泉 「芝浦」の意味・読み・例文・類語

しばうら【芝浦】

東京都港区の地名東京港一部をなす。芝の生えた海岸の意で、もと芝浜ともいった。

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精選版 日本国語大辞典 「芝浦」の意味・読み・例文・類語

しば‐うら【芝浦】

  1. [ 一 ] 江戸、芝の海岸一帯の呼称。芝浜。
    1. [初出の実例]「年久しく芝浦(シハウラ)のほとりにさすらひしに」(出典:咄本・初音草噺大鑑(1698)三)
  2. [ 二 ] 東京都港区にある地名。江戸時代漁村として発達し、魚市場が置かれた。明治時代以後工場が進出、現在は埠頭をひかえ倉庫が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「芝浦」の意味・わかりやすい解説

芝浦
しばうら

東京都港区東部、東京湾岸の地区。芝(柴(しば))の生えた海浜の地という意味で、江戸時代は漁村で、小規模な魚市場が立ち、徳川将軍家献上の漁場(とくにシラウオは有名で芝魚といわれた)であった。明治時代は海水浴や鮮魚料理の料亭街で栄える一方、大正時代にかけて埋立て工事が進められ、芝浦製作所(現、東芝)などが立地し、工業地区、港湾地区となった。芝浦運河が通じ東京モノレールが走る。運河から東方の埋立地は海岸とよばれる地区で、竹芝、日ノ出、芝浦の桟橋・埠頭がある。1995年(平成7)新交通システム「ゆりかもめ」が開通した。

沢田 清]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「芝浦」の意味・わかりやすい解説

芝浦
しばうら

東京都港区東部の地区。早くから発展した工業地域で,広大な埋立て地に電気機械車両食品,ガス工業などが発達し,京浜工業地帯の一部を形成。東京港の核心部で,付近には倉庫が多い。縦横に運河が通じ,運河に沿って浜松町-東京国際空港 (羽田空港) 間のモノレールが走る。芝浦工業大学などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の芝浦の言及

【芝】より

…東京都港区東・南部の地名。北は新橋,南は高輪(たかなわ),東は東京湾沿いの芝浦,西は三田・白金の台地に及ぶ地域。地名の由来は一帯が武蔵野の末の芝原であったからといい,また海岸にノリそだにする芝が見えたからともいう。…

※「芝浦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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