デジタル大辞泉
「セチルアルコール」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
セチルアルコール
セチルアルコール
cetyl alcohol
C16H34O(242.45).CH3(CH2)14CH2OH.1-ヘキサデカノールともいう.パルミチン酸エステルとして鯨ろうやイルカ油などのなかに存在し,このパルミチン酸エステルをけん化すると得られる.無色,無臭の結晶性固体.融点49 ℃,沸点344 ℃(101 kPa),190 ℃(2.0 kPa).0.811.水に不溶,エタノール,エーテル,クロロホルム,ベンゼンなどに可溶.軟膏基剤,化粧クリーム,ローションなどに用いられる.[CAS 36653-82-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
セチルアルコール
せちるあるこーる
cetyl alcohol
炭素16個が直鎖状に結合した高級アルコール。1-ヘキサデカノールともいう。欧米では照明用の油を得るために多量のクジラを捕獲したが、セチルアルコールはクジラから得られる鯨ろうの主成分の一つで、これから調製された。白色の固体で、アルコールやエーテルなどの有機溶媒には溶けるが、水には溶けない。常圧で蒸留すると分解する。軟膏(なんこう)の基剤として医薬品などに用いられてきた。この硫酸エステルのナトリウム塩は洗剤として利用される。
[徳丸克己]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
セチルアルコール
cetyl alcohol
ヘキサデシルアルコールともいう。化学式 C16H33OH 。炭素原子数 16個の直鎖飽和アルコールで,マッコウクジラの鯨油に脂肪酸エステルとして他の高級アルコールエステルとともに存在する。融点 49℃,沸点 190℃ (15mmHg) 。酸化するとパルミチン酸を生成する。油に添加した場合,吸水性を増すので,特に洗浄性軟膏,化粧クリームなどに用いられる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
セチルアルコール
C16H34O (mw242.45).CH3(CH2)14CH2OH.天然の高級アルコール.マッコウクジラの油の中に脂肪酸のエステルの形で存在している.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報