日本大百科全書(ニッポニカ) 「セブン銀行」の意味・わかりやすい解説
セブン銀行(株)
せぶんぎんこう
Seven Bank, Ltd.
セブン&アイ・ホールディングス傘下の銀行。商業施設に設けた現金自動預金支払機(ATM)などを通じて銀行サービスを提供する流通系銀行の一つである。2001年(平成13)、アイワイバンク銀行として開業し、2005年に現社名に変更した。コンビニエンス・ストア、駅、空港などに約2万6000台のATMを設置するほか、アメリカ、インドネシアなど海外でもATMを展開。収益の9割を、利用者や提携金融機関から得られるATM手数料に依存するコンビニATM事業の最大手である。かつては住宅ローン、証券、保険商品も扱っていたが、現在は預金、カードローンのみを扱う。集めた預金は国債、政府保証債などで運用する。実店舗をもたず(子会社が海外送金の相談窓口を保有)、他行との資金決済に必要な仮想支店には「バラ」「チューリップ」など花の名を採用。本社は東京都千代田区丸の内。資本金307億2400万円(筆頭株主はセブン‐イレブン・ジャパンで38.46%保有)。預金残高5507億円、口座数約252万(2022年3月)。
[矢野 武 2022年4月19日]