デジタル大辞泉
「タップ」の意味・読み・例文・類語
タップ(tap)
1 雌ねじを切る工具。雌ねじ切り。
2 電気の引き出し線用導線に、接続部品のついたもの。
㋐電源と電気器具との中継に用いるコードで、一方にコンセント、他方にプラグがついたもの。「テーブルタップ」
㋑コイルや抵抗器の中間から引き出した導線に端子のついた部分。コイルの巻き数や抵抗値を変えるのに用いる。
3 水道の蛇口。給水栓。
4 ボウリングでストライクゾーンに入りながら、ピンが1本だけ残ること。
タップ(tap)
[名](スル)
1 靴の鋲。
2 床などを音をたてて踏むこと。また、タップダンスのこと。「タップを踏む」
3 物を軽くたたくこと。指先でつつくこと。「タッチパネルをタップする」
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タップ
- 〘 名詞 〙 ( [英語] tap )
- ① 雌ねじを切る専用工具。棒状で雄ねじと同じ山形とピッチを有する切刃がつけてある。
- ② 給水栓。蛇口。たるの栓。
- ③ 電源と電気器具との中継に用いるコードで、一方にコンセント、他方にプラグのついたもの。
- ④ コイルや抵抗器の中間から引き出した導線に端子のついた部分。〔電気工学ポケットブック(1928)〕
- ⑤ ボウリングで、ストライクポケットをヒットしながら、一本だけピンが残ること。
タップ
- 〘 名詞 〙 ( [英語] tap )
- ① 物に物を当てて軽い音を出すこと。
- ② タップダンス用の靴に付ける金具。また、それのついた靴。また、タップダンスとそのステップ。
- [初出の実例]「稲葉のタップはいいが」(出典:古川ロッパ日記‐昭和一四年(1939)一二月二八日)
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タップ
tap
比較的小径の穴にめねじを切る工具。おねじを縦みぞで分割して切刃を形成させたもので,分割みぞは切りくず排出の役目ももつ。手回し用のハンドタップはテーパー付きの食付き部が長いものから,先タップ,中タップ,上げタップと呼ばれ,この3本が1組になっている。すでに貫通している穴にねじを切る場合は先タップのみでよいが,貫通していない穴の場合には先タップから上げタップまで順に取り替えて作業を行う。増径タップはハンドタップと同じく3本1組となっているが,外径が1番,2番,3番の順に大きくなり,3番タップで正規のねじ径に仕上げる。機械タップ,ナットタップは全体が長く,ボール盤やねじ切盤に取り付けて用い,貫通穴を一度通過すればねじ径が仕上がる。ハンドタップでねじを切るには,タップハンドルを回してタップを進めてはもどす操作の繰返しが必要である。なお,棒状の材料におねじを切る工具はダイスと呼ばれる。
執筆者:笹谷 重康
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
タップ
穴に雌(め)ねじを切る工具。柄部と刃部からなり,刃部は雄(お)ねじに軸方向の溝を数条つけた形状をしている。手回しタップと,ねじ立盤やボール盤などに用いる機械タップがある。→ねじ
→関連項目金工具
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タップ
たっぷ
tap
穴の内面に雌ねじを切るための工具。工具の外周に数条の雄ねじのような溝を設けて、切刃(きれは)をつけてある。タップの先端部は工作物に食いつきやすくするために、テーパー状(わずかに傾斜をつけること)に落としてある。タップには等径タップと増径タップがある。このほか、機械でナットの雌ねじを切るためのナットタップ、水道管やガス管などのねじ切りを行うための管用(くだよう)タップ、切屑(きりくず)の排出をよくするために、溝を右ねじりにしたスパイラルタップなどがある。
[清水伸二]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
タップ
tap
めねじを加工するためのおねじ状の工具。はめ合されるおねじに切り刃をつけたもので,工作物の下穴径よりも少しだけ大きい径のタップをねじ込んでねじ山を切削する。特に小径のめねじは,タップ以外の方法では得られない。手作業によるハンドタップ (等径タップ,増径タップなど) と機械を用いるマシンタップ (ナットタップ,種タップ,管用タップなど) とがある。ほかに,切り刃をつけず塑性加工によってねじ山を成形する盛上げタップがある。 (→ねじ切りダイス )
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
タップ (UI)
PDAやウルトラモバイルPCなど、ペン入力式のコンピューターでの基本動作。液晶画面をペン先などで突く動作をタップという。靴のつま先やかかとを床に突きながら踊るタップダンスのタップが由来。タブレットをペンで突いたり、ノートパソコンのタッチパッドを指で突く操作もタップと呼ばれる。
タップ (電源)
コンセントから離れた場所の電気器具に電源を供給するための延長用コンセント。または、1口のコンセントを複数の口に分配するための器具。電源タップ、テーブルタップともいう。
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
タップ
画面上の一点を指定したり、表示されたボタンを押したりするために画面をつつく動作です。マウスの代わりに指やペンで画面を操作する機器で行う操作で、マウスのクリックに相当します。タップダンスの「タップ」と同じ意味で「タッピング」ともいいます。
出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本」パソコンで困ったときに開く本について 情報
タップ〔NHKキャラクター〕
NHKの子供向けテレビ番組『いちにのさんすう』(1975年放映開始)に登場するキャラクター。算数が大好きな白いおばけ。
タップ〔ワールドカップキャラクター〕
国際サッカー連盟(FIFA)が主催するFIFAワールドカップ、1974年第11回旧西ドイツ大会の公式マスコット。
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