ターミナルケア

デジタル大辞泉 「ターミナルケア」の意味・読み・例文・類語

ターミナル‐ケア(terminal care)

終末医療

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精選版 日本国語大辞典 「ターミナルケア」の意味・読み・例文・類語

ターミナル‐ケア

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] terminal care ) 末期癌(がん)など、回復見込みのない患者苦痛緩和し、精神的に支え、生を全うできるように行なう介護医療。終末医療。

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百科事典マイペディア 「ターミナルケア」の意味・わかりやすい解説

ターミナルケア

死を間近に迎えた患者に対する看護,治療。末期医療ともいう。医学的に治る見込みがないと診断され,数ヵ月以内に死亡すると予測される患者に対して行われる。患者の肉体的精神的苦痛に対して,近代医学の治療中心的な方法で対処するのではなく,近代医学の力を借りながらも精神的援助を重視する。このため医療スタッフだけでなく,心理学者,ケースワーカーカウンセラー,さらには宗教家などの幅広い専門家の協力が必要になる。ターミナルケアを重点的に行う医療施設はホスピスと呼ばれる。
→関連項目クオリティ・オブ・ライフ在宅ケア

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知恵蔵 「ターミナルケア」の解説

ターミナルケア

末期がんなど、治癒困難な患者と家族を対象とする、身体・精神両面の終末期ケア。緩和ケアと称されることもある。延命治療が中心ではなく、苦痛と死に対する恐怖の緩和を重視し、自由と尊厳が保障された生活の中で死を迎えられるよう援助する。医師や看護師だけでなく、ソーシャルワーカーや心理職、宗教家、ボランティアなどによるチームで取り組まれる。家族や友人との心の交流の機会が重視され、また、こうした施設や在宅でのケアをホスピス(hospice)という。日本では1990年から末期がん患者への保険適用の緩和ケア病棟が創設された。本人が死を主体的に迎えるためには、病名告知を含むインフォームド・コンセント確立尊厳死認知などの課題が存在する。

(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2007年)

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葬儀辞典 「ターミナルケア」の解説

ターミナルケア

回復の見込みのない患者に対して苦痛を軽減し、精神的な安定を与えるように施される医療や介護。いわゆる終末医療。

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