ちか(読み)チカ(その他表記)surfsmelt

デジタル大辞泉 「ちか」の意味・読み・例文・類語

ちか

キュウリウオ科の海水魚全長約17センチ。東北地方から北海道カムチャツカ半島にかけての沿岸にすむ。ワカサギに似るが川へは入らない。食用

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精選版 日本国語大辞典 「ちか」の意味・読み・例文・類語

ちか

  1. 〘 名詞 〙 サケ目キュウリウオ科の海産魚。北日本以北に分布形態はワカサギに似るが、一年中海ですごし、一般にワカサギのように川や池にはいらない。体長一七センチメートルに達する。体はやや側扁して長い。体色は背が黄褐色で腹は銀白色塩焼き、てんぷら、フライなどにして賞味する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ちか」の意味・わかりやすい解説

チカ
ちか /
surfsmelt
[学] Hypomesus japonicus

硬骨魚綱キュウリウオ目キュウリウオ科に属する海水魚。太平洋側は青森県八戸(はちのへ)以北、日本海側は山形県最上(もがみ)川以北、樺太(からふと)(サハリン)、千島列島、カムチャツカ半島までと朝鮮半島に分布する。体は細長く、口は小さい。ワカサギに似ているが、背びれ基底の前端が腹びれの基底よりやや前方にあること、上顎(じょうがく)の歯が小さいか、またはないことで区別できる。体は背側が黄色みを帯びた青色で、側方と腹面は銀白色。全長20センチメートルを超える。

 一生を通じて沿岸にすみ、エビその他の小形甲殻類を食べ、1年で10センチメートルになって成熟する。寿命は4年。3月下旬から5月上旬に、水深3メートルほどの砂底で夜間に産卵する。卵は径1.1ミリメートルで、2、3週間で孵化(ふか)する。小定置網で漁獲されるが、港内でのさびき釣りの対象魚として人気がある。フライ、から揚げ、刺身、佃煮(つくだに)にする。

落合 明・尼岡邦夫]


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普及版 字通 「ちか」の読み・字形・画数・意味

華】ちか

藻。

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世界大百科事典(旧版)内のちかの言及

【ワカサギ(鰙∥公魚)】より

…素焼き,てんぷら,つくだ煮などにして美味。 同属にチカH.pretiosus japonicus(英名Japanese surfsmelt)があり,日本では陸奥湾と北海道の沿岸に多く分布し,ワカサギよりも大きくなる。姿がよく似ているので代用とされるが不味。…

※「ちか」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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