チコリ(英語表記)Cichorium intybus; chicory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キク科の多年草で,キクニガナともいう。ヨーロッパ原産。高さ 60~90cm。は逆に羽状に裂け,裂片の先端はとがり,中脈には粗毛がある。葉を切ると白い乳汁が出る。最上部の葉は全縁で包葉となる。夏に,青色の舌状花だけから成るタンポポに似た頭状花をつける。1日花で朝開くと昼にはしぼむ。若い葉は苦みがありサラダにして食用とし,根をコーヒーの代用にしたこともある。同属のエンダイブはよく似ているが別種である。

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食の医学館の解説

《栄養と働き&調理のポイント》


 チコリはヨーロッパ原産のキク科の野菜で、アンディーブシコレとも呼ばれます。原産地のヨーロッパでも国によって呼び名が異なり、ラテン系ではエンダイブと呼ぶところもあります。わが国には、同じキク科で同名の野菜があるため、混乱している人も多いようです。
 ハクサイの芯(しん)に似た白い紡錘形(ぼうすいけい)をしていて、サクサクした歯触りが特徴です。フランス料理ではよく使われる食材の1つです。
 料理以外では、根を刻んで粉末にして乾燥したものが飲料用に利用されることもあります。代用コーヒーとしても知られているそうで、フランスやドイツではコーヒーに混ぜて苦み付けにすることもあるそうです。
○栄養成分としての働き
 栄養的には食物繊維を含み、便秘(べんぴ)予防に効果があると同時に、脂肪や糖の吸収を抑える働きがあります。また、ビタミンの葉酸(ようさん)も含みます。葉酸は赤血球や細胞の新生に必要なビタミンで、これが不足すると赤血球が不足し、貧血をまねきます。
 独特の成分としてチコリ酸を含み、強肝作用、解毒作用、消化促進作用があるといわれています。
 食べ方としては、生のままサラダにするのが一般的。約2cmの長さに切り、しばらく水につけておきます。その後、水気を切り、好みのドレッシングと混ぜてできあがり。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (chicory)
① キク科の多年草。ヨーロッパ・中央アジア原産で、一七世紀ごろから蔬菜としてフランスを中心に栽培が始まる。日本には江戸末期に渡来。根は直根で太く、茎は高さ約一メートル。葉は根生葉では倒披針形、茎葉では披針形で、切ると乳が出る。春、茎の上部の枝に紅紫・青紫・白色などの頭花をつける。葉や芽はサラダ用、根はコーヒーの混ぜ物として利用する。きくにがな。
② ①の根を粉末にしたもの。
※関税定率法(明治三九年)(1906)別表「二九 チコリー」

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