ツェルマット(読み)つぇるまっと(その他表記)Zermatt

デジタル大辞泉 「ツェルマット」の意味・読み・例文・類語

ツェルマット(Zermatt)

スイス南西部、バレー州の町。ワリスアルプス山中の標高1620メートルに位置する。19世紀よりマッターホルンなどの登山基地観光保養地として知られる。ゴルナーグラート頂上まで走るゴルナーグラート鉄道や、サンモリッツと結ぶ氷河急行の駅がある。町の全域で、ガソリン車など排気ガスを排出する自動車の乗り入れが禁止されている。

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精選版 日本国語大辞典 「ツェルマット」の意味・読み・例文・類語

ツェルマット

  1. ( Zermatt ) スイス南西部、マッターホルンのふもとにある村。登山・スキー、また世界的な保養地として知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツェルマット」の意味・わかりやすい解説

ツェルマット
つぇるまっと
Zermatt

スイス南西部、バレー州のアルプス山中1616メートルの高所にある町で、世界的に有名な観光・保養地。人口5356(2001)。マッターホルンの登山基地として19世紀から知られるが、現在はここを中心に発達する登山電車、ロープウェーを利用してゴルナーグラート、シュワルツゼーに登り、山岳景観を賞し、勇壮なスキーを楽しむことができる。自動車乗り入れは禁止され馬車が走る静かな町で、世界各地から観光客が集まる。アルプス博物館には登山に関する記録・資料が集められている。

[前島郁雄]


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改訂新版 世界大百科事典 「ツェルマット」の意味・わかりやすい解説

ツェルマット
Zermatt

スイスのバレー地方にあるアルプス観光の基地。人口3548(1980)。中世にはアルプス越え通商路の集結地点にすぎなかったが,19世紀中葉に始まる登山熱の中で登山基地として有名になった。特に1865年イギリス人ウィンパーがマッターホルンの初登頂に成功すると,この地は登山家たちの一種聖地となった。91年,ツェルマットまで鉄道が敷かれ,98年にはゴルナーグラートへの登山電車が開通し,スキー客や一般観光客も多数訪れるようになっている。
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百科事典マイペディア 「ツェルマット」の意味・わかりやすい解説

ツェルマット

スイス南部,マッターホルン山麓の村。標高1616mにあり,夏冬の保養地,アルプス登山の根拠地展望のすぐれたゴルナーグラート(3136m)まで登山鉄道が通じる。約4600人。
→関連項目ゴルナーグラート[山]モンテ・ローザ[山]ワイスホルン[山]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツェルマット」の意味・わかりやすい解説

ツェルマット
Zermatt

スイス南部,バレー州の町。マッターホルン (4478m) の北側に深く刻まれた谷の奥に位置する景勝地。標高 1620m。住民はほぼ全員がドイツ語を話し,カトリック。マッターホルン,モンテローザ (4634m) ,ワイスホルン (4505m) などスイスアルプスの 4000m峰 38座のうち 29座が集中しており,登山,ウィンタースポーツの好適地で一年を通じ観光客でにぎわう。フィスプからの鉄道 (約 40km) の終点で,おもな山へはケーブルカー,リフトが通じている。フランスのシャモニーなどとともにアルプス登山の中心地。山岳博物館がある。環境を守るため市街から一般の自動車を締出し,馬車と電気自動車が走っている。人口 3548 (1980) 。

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