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ツルコケモモ

百科事典マイペディアの解説

ツルコケモモ

ツツジ科の常緑小低木。本州,北海道の高層湿原はえ北半球寒地に広く分布する。茎は細い針金状でミズゴケの中をはい,葉は互生,長卵形で厚くつやがある。6〜7月,小枝の先に2〜3個の花をつける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツルコケモモ
つるこけもも / 蔓苔桃
small cranberry
[学]Vaccinium oxycoccus L.

ツツジ科の常緑小低木。茎は針金状で地上をはう。葉は互生し、長楕円(ちょうだえん)形、長さ0.7~1.4センチメートル、全縁、革質で裏面は粉白色。6~7月、前年枝の先に2~5本の長い花柄を出し、淡紅色の花を下向きに開く。花冠は深く4裂し、裂片は披針(ひしん)形で長さ0.6~1センチメートル、反り返る。雄しべは四方から花柱を取り巻き、花冠から突き出る。果実は球形で径約1センチメートル、赤く熟す。中部地方以北の本州、北海道の高層湿原に生え、北半球の北部に広く分布する。果実でジャム、シロップなどをつくる。中部地方、北海道および北半球北部には本種より全体に小さく、花柄に毛のない近縁種ヒメツルコケモモがある。北アメリカでは果実の大きい別の近縁種オオミツルコケモモlarge cranberryが果樹として栽培され、果実からジャムをつくり、またクリスマスの七面鳥料理のソース用とする。[小林義雄]

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世界大百科事典内のツルコケモモの言及

【クランベリー】より

…生果販売のほか,天然の美しい赤色とさわやかな風味を生かしたジュース,カクテル,プリザーブ,またリンゴやブドウとのミックス製品も多い。近縁種としてはツルコケモモ,ヒメツルコケモモが日本にも産する。【松井 仁】。…

【コケモモ(苔桃)】より

…また最近は乳製品と組み合わせ,アイスクリーム,ヨーグルトに混ぜたりする。近縁種のツルコケモモV.oxycoccus L.やクランベリーは,草状で地上茎がつる状にはう。クランベリーは北アメリカに原生し,果実は指頭大で豊産のため,アメリカで大産業に発展し,ヨーロッパにも増えつつある。…

【スノキ】より

… スノキ属Vacciniumは北半球の寒帯から暖帯に広く分布し,300種ほどある。日本には17種あるが変化が多く,花冠裂片が反曲するアクシバ節,ツルコケモモ節,花冠が鐘形または壺形で落葉性のスノキ節,イワツツジ節,クロマメノキ節,花冠が鐘形で常緑性のシャシャンボ節,コケモモ節に分けられる。アクシバ節は幹が直立し,よく分枝して広がる低木で,東アジア,北アメリカに4種あり,日本にはアクシバV.japonicum Miq.(イラスト)が特産する。…

※「ツルコケモモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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