翻訳|test pattern
テレビ受像機を調整するために使用する図形。受像機の基本的性能である解像度、偏向ひずみ、縦横比、階調などが一目でわかるよう、またそれを調整するのに便利なように、円、直線、楔形(くさびがた)、およびグレースケールなどで構成される。またこのような共通要素のほか、放送局のコールサインや、ほかのデザインを入れ、各局がそれぞれ独自のものをつくり、放送している。カラーテレビの調整用には、このほかカラーバーとよばれるパターンがある。画面の下半分に白黒を、上半分に左から白、黄、シアン、緑、マゼンタ、赤、青の各色を配したもので、色の調整に使用されている。受像機の性能が向上・安定し、一般家庭で受像機を調整する必要がほとんどなくなってきたことから、現在ではテレビ番組が放送される前の早朝か、放送終了後の深夜などに放送されることが多い。
テストパターンという用語は、もともとは前記のように放送関係の用語として使われたものであるが、現在では電子装置や電子部品の動作試験用に使うさまざまなパターンもテストパターンとよばれ、適用範囲を拡大して使われることが多くなっている。このような拡大されたテストパターンの用法の具体例として、複雑な半導体集積回路の動作の検証のため目的ごとにパターンを加えて行う応答チェック、プリンターの印刷状態やコンピュータ・ソフトウェアの検査ヘの使用、などがあげられる。
[吉川昭吉郎]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加