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トゥルカナ族 トゥルカナぞくTurkana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トゥルカナ族
トゥルカナぞく
Turkana

ケニア北西部の乾燥草原に住む牧畜民ナイロ=ハム語系諸族の中央群に属し,人口約 36万と推定される。ウシを連れて移動する青年と,ヤギヒツジラクダを連れる家長とに分かれ,移牧を行なう。年齢組体系は,「石」と「ヒョウ」という半族を伴い,父と子は異なる半族に属する。首長制はなく,3世代ほどの合同家族が社会単位となる。外婚制氏族には,政治・経済的機能はなく,女性に課される諸禁忌の単位となっている。ウシの略奪によって近隣諸民族と対立関係にあり,精強さで知られる。1980年には干魃のためウシ,ヤギなど家畜の多くを失い,人口もかなり減少したといわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

トゥルカナぞく【トゥルカナ族 Turkana】

東アフリカ,ケニア北西部に住む牧畜民。その言語は東スーダン諸語の中央パラ・ナイル系テソ語群に属する。人口約16万。牛,ヤギ,羊,ラクダ,ロバの5種類を飼養し,これらの肉やロバ以外の家畜乳と血とを主食とする。モロコシを中心とする耕作が一部の地域で行われるが,食生活の中で農産物の占める比率はごくわずかである。トゥルカナ族の生活地域の大部分は,年降水量200~400mmという非常に乾燥した半砂漠である。イネ科草本を主要食物とする牛は平原部では飼えず,降雨の多い丘陵地へ連れていかなければならない。

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世界大百科事典内のトゥルカナ族の言及

【ケニア】より

…カレンジンの人口は246万である。ほかに北部の半砂漠地帯にはパラ・ナイル語系のトゥルカナ族(28万),や,クシ語系のソマリ系住民(42万),レンディーレ族,ボラナ族,ガブラ族,ガラ族などのラクダ,羊,ヤギなどを飼養する牧畜民が分布する。 キクユとルオの対立にみるような部族対立の解消のため,初代のケニヤッタ大統領は〈ハランベー(力を合わせて働こう)〉のスローガンを掲げて国民としての統合を求めた。…

※「トゥルカナ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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