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トコン

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百科事典マイペディアの解説

トコン

生薬。ブラジル原産のアカネ科植物トコンの根を乾燥したもの。エメチン等のアルカロイドを含む。催吐薬,去痰(きょたん)薬,下剤として用いる。またアメーバ赤痢にも有効。
→関連項目催吐剤ドーフル散

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トコン
とこん / 吐根
ipecac
[学]Cephaelis ipecacuanha (Brot.) A. Richard

アカネ科の低木。高さ20~40センチメートルで、ブラジルの暗い湿潤な森林中に自生する。また、インドミャンマービルマ)、マレーシアでは栽培されている。葉は数が少なく2~3対生し、倒卵形、全縁で葉柄がある。花は白色で小さく、多数が頭状花序様に集まり、茎頂の葉腋(ようえき)につくが、花序柄が長いために頂生しているようにみえる。花冠は漏斗(ろうと)状をなす。果実は暗紫色の液果で2個の種子をもつ。根は節のような凹凸が多く、乾燥したものは径2~3ミリメートルで、表面は褐色を呈する。リオ・デ・ジャネイロから積み出しされる根を、リオ吐根と称し、鎮咳(ちんがい)、去痰(きょたん)、催吐剤として用いる。根はアルカロイドを2~3%含むため、その主成分であるエメチンを塩酸塩として分離し、これをアメーバ赤痢の治療に用いる。コロンビアの森林中に自生するアクミナータ種C. acuminata Karstenの根はカルタゲナ吐根と称し、リオ吐根と同様に用いる。[長沢元夫]

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