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トスカ Tosca

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トスカ
Tosca

G.プッチーニ作曲による3幕のオペラ。 1900年ローマ初演。脱獄した政治犯人アンジェロッティをかくまった画家カバラドッシと,その恋人トスカをめぐる悲劇。トスカに横恋慕する警察長官スカルピア男爵は,犯人隠匿の事実を知ってカバラドッシを捕え,その赦免状と引替えにトスカを口説く。トスカは偽りの承諾で赦免状を手に入れると,その場でスカルピアを刺殺するが,その赦免状も偽りのもので,結局カバラドッシは銃殺され,トスカも屋上から身を投げて死ぬ。日本では 1919年ロシア歌劇団によって初演された。

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デジタル大辞泉の解説

トスカ(Tosca)

フランスの劇作家サルドゥーの戯曲。5幕。1887年初演。歌姫トスカと画家カバラドッシとの悲恋の物語。
プッチーニ作曲のオペラ。全3幕。1900年ローマで初演。に題材をとったもので、アリア「歌に生き恋に生き」「星は光りぬ」などは有名。

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百科事典マイペディアの解説

トスカ

プッチーニの3幕のオペラ。劇作家サルドゥーが女優S.ベルナールのために書き下ろした戯曲(1887年)を原作に1898年−1899年に作曲され,1900年ローマで初演。

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岩石学辞典の解説

トスカ

(1) 雨の量が非常に少ない地方の土壌表面に存在する石灰あるいは石膏の,岩石に似た表皮のアルゼンチンの名称である[Eyres : 1970].(2) セメント製造に使う火山灰の種類のテネリフェ(Tenerife)島地方の名称[Lea & Desch : 1935].テネリフェは大西洋のカナリア諸島の島.(3) 軟らかい珊瑚石灰岩に関するプェルト・リコ(Puerto Rico)の名称.スペイン語のtoscoは粗い,荒いの意味.

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デジタル大辞泉プラスの解説

トスカ

イタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニのイタリア語による全3幕のオペラ(1900)。原題《Tosca》。19世紀のローマを舞台に歌手トスカ、画家カヴァラドッシ、警視総監スカルピアをめぐる愛憎を描いた作品。

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世界大百科事典 第2版の解説

トスカ【Tosca】

G.プッチーニ作曲の3幕のオペラ。1900年1月ローマのコスタンツィ劇場で初演。フランスの劇作家V.サルドゥーが名女優サラ・ベルナールのために書きおろした5幕からなる同名の戯曲からG.ジャコーザとイリカLuigi Illica(1857‐1919)が台本を共作。 1800年,オーストリア支配下のイタリアでナポレオン軍を迎えて各地で戦闘が行われているさなか,独立運動家たちの活動も加わって政情不安なローマを背景に,歌姫トスカと恋人の画家で自由主義者カバラドッシ,さらにトスカによこしまな思いを寄せる体制派の警視総監スカルピアの恋と葛藤を描いている。

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大辞林 第三版の解説

トスカ【Tosca】

プッチーニ作曲のオペラ。三幕。1900年初演。フランスの劇作家サルドゥの戯曲に取材。ベリズモ(現実主義)の影響の強い、緊迫した劇的展開を特色とする。トスカの「歌に生き、恋に生き」、カバラドッシの「星はきらめき」のアリアは、特に有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トスカ
とすか
Tosca

イタリアの作曲家プッチーニのオペラ。三幕。1900年ローマ初演。ビクトリアン・サルドゥーが名女優サラ・ベルナールのために書いた同名の戯曲(1887・パリ初演)に基づき、ルイージ・イリッカLuigi Illica(1857―1919)とジュゼッペ・ジャコーザがイタリア語台本を作成した。1800年のローマを舞台に、歌姫トスカに横恋慕する警察長官スカルピアが、彼女の恋人、画家カバラドッシを革命派に加担したかどで捕らえ、彼の助命と引き換えに彼女をわがものにしようとする。思い余ったトスカは助命と出国許可を手に入れたのちスカルピアを刺殺してしまうが、約束とは違ってカバラドッシは銃殺され、トスカも後を追って城壁から身を投げるという悲劇。原作の政治的な色彩は薄れ、オペラでは人間の欲望や嫉妬(しっと)のドラマが前面に押し出されている。拷問、殺人、処刑といった場面を自然主義的に描写する音楽と、トスカの「歌に生き、恋に生き」やカバラドッシの「星も光りぬ」のような叙情的アリアがみごとな対照をなし、彫りの深い表現の楽劇となっている。ワーグナーの影響がもっとも顕著な形で表れた作品といえよう。日本初演は1919年(大正8)に来日のロシア歌劇団、邦人による初演は1935年(昭和10)の藤原歌劇団。[三宅幸夫]

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世界大百科事典内のトスカの言及

【サルドゥー】より

…以後,約40編の喜劇を書き,その大半は筋の運びを主とする風俗劇で,《ブノアトン一家》(1865),《離婚しよう》(1880),《心霊術》(1897)などが秀作である。また歴史に取材した正劇(ドラム)の分野でも《祖国よ》(1869)や《憎悪》など力作を発表,とりわけ《トスカ》(1887)や《無遠慮夫人》(1893)は著名である。心理分析が甘いという批判はあるが,観客の笑いと感動を誘うその手法は鮮やかであるというほかはない。…

【ジャコーザ】より

…彼の作風の変化は,後期ロマン主義からスカピリアトゥーラ派の動きを経てベリズモに至る19世紀後半の文学的状況をそのまま反映している。なお,プッチーニのオペラ《マノン・レスコー》(1893),《ラ・ボエーム》(1896),《トスカ》(1900),《蝶々夫人》(1904)の台本も手がけた。【鷲平 京子】。…

【プッチーニ】より

…1884年最初のオペラを発表。93年3作目のオペラ《マノン・レスコー》で成功を収め,《ラ・ボエーム》(1896),《トスカ》(1900),《蝶々夫人》(1904)と傑作を書き続け,《トゥランドット》(未完。F.アルファーノが完成させて1926年初演)まで10曲のオペラを作曲した。…

【翻訳劇】より

…明治20年代(1888‐97)に入ると文学的翻訳と演劇的翻案とに二分化し出す。すなわち,福地桜痴作《舞扇恨之刃(まいおうぎうらみのやいば)》(V.サルドゥー原作《トスカ》,1891年歌舞伎上演)や尾崎紅葉作《夏小袖》(モリエール原作《守銭奴》,1897年新派上演)のように日本化されて歌舞伎や新派の脚光を浴びる翻案上演が進む一方で,森鷗外訳のG.E.レッシング戯曲(1892)や高安月郊訳のH.イプセン劇(1893)など,さまざまな西欧近代戯曲の翻訳も始まった。 原作に忠実な文学的翻訳戯曲の上演は明治40年代(1908‐12)に入ってからであり,文芸協会,自由劇場の新劇運動ではイプセン劇などの翻訳劇上演が主体となり,1924年の築地小劇場創立により名実ともに翻訳劇時代を確立するにいたった。…

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