日本大百科全書(ニッポニカ) 「トール・テール」の意味・わかりやすい解説 トール・テールとーるてーるtall tale アメリカ西部の開拓地(フロンティア)に生まれた「ほら話」。北部のヤンキー、南部の黒人のユーモアとともにアメリカ文学の発展に大きな役割を果たした。開拓地の人物や事件を一方では写実的に描くとともに、誇張されたユーモアを効果的に使って西部特有の荒々しい想像力の世界を創造し、神話をもたないアメリカ文学に神話的スケールを与えた。トウェーンの出世作『ジム・スマイリーとその跳(は)ね蛙(がえる)』(1865)は、この文学伝統を代表する傑作として知られる。[渡辺利雄][参照項目] | トウェーン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例