ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドイツ国家人民党」の意味・わかりやすい解説
ドイツ国家人民党
ドイツこっかじんみんとう
Deutschnationale Volkspartei
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ドイツ革命直後従来のドイツ保守党やプロテスタント系の右翼勢力を糾合してつくられた国粋的帝政派の政党。ヴァイマル共和政とその履行政策に終始反対したが,一時的には第1党となり(1924年),また,政権にも加わった(25年,27~28年)。1928年以後党首であったフーゲンベルクはナチスと協力し,その政権獲得を助けたが,33年6月,党はみずから解散した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
ワイマール共和国の右翼政党。1918年11月、帝政期のドイツ保守党、帝国党、反ユダヤ主義政党などが結集して創設した政党。農業界、官僚、プロテスタント系団体、都市中間層を基盤とした。共和国に対する原理的反対と帝制への復帰を目標として、共和国支持派や政府の外交政策などを攻撃して現状不満派を集め、24年には国会第一党になったこともある。28年フーゲンベルクが党首となると共和制の破壊を目ざす路線をとり、33年1月ヒトラー政権成立の際には連立与党として参加したが、6月に解散させられた。
[木村靖二]
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