デジタル大辞泉 「ドゥフ」の意味・読み・例文・類語 ドゥフ(duff) 北アフリカから中央アジアにかけて広く分布する円形、四角形、八角形などの薄く浅い枠に革を1枚張った枠太鼓。枠の内側に小さな鉄輪を多数つけたものもある。[補説]アラビア語系の呼称で、ペルシア語系ではダイラ(daira)という。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドゥフ」の意味・わかりやすい解説 ドゥフDoeff, Hendrik, Jr. [生]1772.12.2. アムステルダム[没]1835.10.19. アムステルダム日本名道富。長崎出島のオランダ商館長。寛政 11 (1799) 年長崎に渡来,商館事情をバタビアに報告し,翌 12年商館書記として再び来日。享和3 (1803) 年商館長となる。当時ナポレオン1世のオランダ併合のため日蘭貿易も途絶に瀕し,また文化5 (08) 年のイギリス艦フェートン号事件や同 10年 T.ラッフルズの出島オランダ商館占領の企てなどの危機に直面したが,切抜けた。その間オランダ通詞らの協力を得てフランソア・ハルマの蘭仏辞書第2版によって蘭日辞書の編纂を始め,同 13年初稿を完成した。同書は後年『和蘭字彙 (おらんだじい) 』 (『道富ハルマ』『長崎ハルマ』ともいう) として刊行され,蘭学の興隆に貢献した。翌年帰国。 1833年『日本回想録』 Herinneringen uit Japanを著わした。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドゥフ」の意味・わかりやすい解説 ドゥフどぅふduff アラビア語 西アジア、中央アジア、南ヨーロッパ一帯や、アフリカ、南アジア、ラテンアメリカの一部に分布する片面枠付き太鼓の総称で、西洋のタンバリンと同種の膜鳴楽器をさす。枠は円形がほとんどで、直径25~50センチメートル、深さ5~8センチメートル程度。ヤギ皮を膜面に用いたものが多く、枠にはしばしば小型シンバルや球状の鈴などが取り付けられる。イラクやシリアでは宗教的な楽器と考えられており、両手で枠を支えつつ自由な指で膜面を打つ独特な奏法がとられる。[山田陽一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by