イギリスの数学者。インドのマドゥライに生まれ、幼時に父を失い帰国。ケンブリッジ大学でピーコックGeorge Peacock(1791―1858)に学び、1828年に新設のロンドン大学教授となった。数理論理学における「ド・モルガンの法則」で知られている。当時のイギリスは、ニュートン以来の伝統はありながら、初等数学において後れており、それを基礎づけて初等代数を確立する動きの中心となった。また、論理代数をブールとともに建設した。これらの初等的な代数演算の基礎づけが、19世紀後半のハミルトンやケーリーによるイギリス派線形代数建設の土壌となり、それが現代代数学につながった。
[森 毅]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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